「バック駐車のほうが停めやすい」駐車場レイアウトをガラっと変更なぜ? 新東名のSA
大型車マスは1.6倍に増えました!
「前進駐車・バック出庫」やめました
NEXCO中日本が進めていた新東名 浜松SA(下り)の駐車マス増設工事が2022年1月31日(月)に完成します。大型車の駐車マス不足解消を主眼としたもので、これまで臨時駐車場として利用していたエリアを活用しつつ、大型車の駐車可能台数を約1.6倍に、小型車マスも約1.8倍に増えるといいます。
浜松SA下り線(画像:Google earth)。
小型車エリアでは、駐車マスのレイアウトも大きく変わります。これまで「前進駐車・バック出庫」のレイアウトでしたが、これを「バック駐車・前進出庫」に変更。「バックでの駐車の方が停めやすい」との声を踏まえたそうです。
また変更前は、駐車エリアごとに交互に進行方向を変え、周回できるレイアウトとなっていましたが、「進行方向を誤って逆走してしまう」といった意見を踏まえ、4列のうち3列を進行方向を同一とし、残り1列をUターン可能なレイアウトに変更したといいます。
同様の変更は、これまで静岡SAの上り線、浜松SAの上り線でも行われてきました。これらSAでは、駐車マスの前方に歩行者用通路があるため、「前から入って前から出る」ことができない構造でした。駐車エリアごとの周回を可能にしていた通路の配置上の条件と、駐車のしやすさを考慮したものでしたが、結果的に出庫時にバックするクルマどうしの事故が多く発生していたようです。
このほか、大型車エリアでは全長25mにもおよぶ「ダブル連結トラック」の優先駐車マスも整備されているほか、二輪車マスも9台分増設されています。