帝国ホテルに誕生したバルは、グルメな大人を満足させる超本格派
2021年11月1日、「帝国ホテル 東京」に『ホテルバル』なる新しいエリアが誕生した。
老舗のイメージを覆すオシャレなデザインと絶品料理が話題になり、連日盛況を見せている。
帝国ホテルの従来の客層だけでなく、新たなファンがSNSに続々と投稿するのも納得の空間をご紹介しよう。
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※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。
星付きシェフの和食と帝国ホテル東京料理長によるフレンチを気ままに選べる、斬新なバルが話題沸騰
森田恭通氏のデザインとアーティストのSHOGO SEKINE氏のペイントが融合する店内。卓上のQRコードを読み込み、スマートフォンからオーダーする
2024年から12年に及ぶ建て替え工事を実施する「帝国ホテル 東京」。それに先駆け、タワー館地下フロアを大胆にリニューアルした。
『ホテルバル』は、東京料理長の杉本 雄氏考案のフランス料理と、三ツ星の『神楽坂 石かわ』を擁する「石かわグループ」の和食、2種の本格料理をアラカルトで楽しめると注目を集めている。
特別メニューを除き、ひと皿880円、1650円、2640円の価格帯に分かれた明朗会計なのも人気の理由だろう。
バルの和食メニューは『神楽坂 石かわ』仕込みの本格派!
和食メニューには、石かわグループが『ホテルバル』のために考案した本格的な15品が揃う。
なかには「蓮かれー」のように各店舗がコース内で出している人気料理をアラカルトとして提供するものもあるので必食だ。
なかでもおすすめは、鴨と葱が三層に重なった一体感ある食べ心地の「鴨と葱炭焼き」2,640円。
炭と七味の香りが小気味よく効いている。凝った本格的な和食もいただけるのが嬉しい。
すっぽんの出汁に貝柱の旨味が加わり、滋味深い余韻が楽しめる「すっぽんのスープ煮」3520円も人気。
お酒との相性も抜群で、すっぽんの身や餅が入っているので食べ応えも満点といえる。
パリの一流店で腕をふるった料理長が手がける個性的なメニューとは?
帝国ホテルの料理を統べるフレンチシェフの渾身の“アテ”
洋食メニューは、パリの一流店で腕をふるった杉本氏がプロデュース。
テリーヌやエスカルゴといったクラシカルなメニューから洒落た新作までが15品揃う。
フレンチに長けた料理長による渾身のアラカルトを気軽にいただけるのも『ホテルバル』の魅力だ。
海老のムースをアヒージョに仕立てた「エビージョ」880円も人気。
海老の頭や殻で作ったオイルにパンが進む。シャンパンとともにいただくのもおすすめだ。
ローストビーフでフォアグラを巻いた「ロッシーニ風串カツ サステナブルソルト」1650円もここでしかいただけない珍しい一品。
緑の衣はほうれん草で作ったパン粉でできており、調理工程で出るじゃが芋の皮を用いたオリジナルの海塩が添えられ、深みが加わる。
老舗ホテルの遊び心を盛り込んだ、「ブルーバル」がコンセプトのクールな空間は唯一無二
『ホテルバル』はシャンパン1杯での利用も大歓迎だそう。
背景には、「次世代にもホテルを身近に使ってほしい」という想いがある。そのため、かつてなく自由なデザインにも挑戦した。
店は前述したように、壁からテーブルまで一面が鮮やかなブルー。随所に白字のアートペインティングが豪快に施され、近未来のカフェのような空間なのだ。
というのも、実はここは1983年から続く『ラ ブラスリー』の一部を改装した場所。
森田恭通氏がデザインを担当し、元の壁やインテリアはそのままに、青の世界に塗り替えたのだ。
常識を打ち破りながらも、ベースにあるのは伝統あるホテルこその洗練されたサービス。
そんな未来に続く遊び場が、大人の冬を面白くする。
同時オープンした“石かわ”による本格和食『帝国ホテル 寅黒』も見逃せない!
『ホテルバル』と同時にオープンした『帝国ホテル 寅黒』が位置するのは『ラ ブラスリー』のすぐ向かい。バルの日本料理は『寅黒』で調理され、提供される。
天然木が流麗に組まれた店内は、ホテルこそのゆとりある広さで、照明は温かみのある調光だ。
石川秀樹氏率いる「石かわグループ」と『帝国ホテル』がアライアンスを組むことで実現したホテル直営の日本料理店なのだ。
三ツ星『神楽坂 石かわ』や『虎白』で研鑽を重ねた鷹見氏のもと、帝国ホテルの料理人が新たな和食を届ける。
カウンターで展開される炭焼きや蒸しものの臨場感を大切に、素材のもち味を最大限にいかした料理(コース 3万3000円・サ別)を提供。
お椀やお造りにも、見えない繊細な技術が光るので注目だ。
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