14年前の1月19日、京都府内で初めての阪神高速道路である「8号京都線」が開通しました。

第二の京阪間ルートを形成


京都市街を南北に貫く阪神高速8号京都線。現在は大半が第二京阪に編入(画像:阪神高速道路)。

 2008(平成20)年の1月19日。阪神高速道路の8号京都線の上鳥羽IC〜巨椋池IC(正式には約1km北側の境界点まで)が開通し、第二京阪道路と接続。京都府内に阪神高速が誕生しました。

 この開通により、京都市と大阪市付近までが新たに直結され、名神のバイパス道路としての役割を担うようになりました。また、枚方市や寝屋川市、松井山手駅周辺のニュータウンなどから京都市への直結ルートが確保され、翌年の2009年には京阪バスが京都駅と松井山手駅、枚方市内をむすぶ「ダイレクトエクスプレス直Q京都」を運行開始しています。

 8号京都線は1993(平成5)年に都市計画決定が完了し、1995(平成7)年に着工。それから13年後のきょう最初の区間が開通した後、2011(平成23)年に全通しました。

 なぜ阪神高速が京都に高速道路を持つことになったのでしょうか。阪神高速によると、当初は京都市内にさらに3路線の構想があり、その一部は最終的に名神に並行する形で大阪市内の湾岸線に接続するというものでした。その構想から、当時の阪神高速道路公団が事業主体となったといいます。

 その後2019年に、山科IC〜鴨川東IC間は京都市道として無料開放、鴨川東IC以南はNEXCO西日本に移管されて第二京阪に編入され、「飛び地」状態だった阪神高速は消滅しました。

 なおこれに合わせ、第二京阪に編入された区間では、阪神高速特有の「出入口」から一般的な「IC」に呼称が変更されました。