宮古〜盛岡もすんごい時短!

2021年12月に全線開通した三陸沿岸道路

 国土交通省 東北地方整備局は2022年1月18日(火)、昨年12月に全線開通した三陸沿岸道路の交通状況について速報をまとめ公表しました。


三陸沿岸道路 野田IC付近(画像:東北地方整備局)。

 仙台から青森県八戸市まで、三陸沿岸359kmを縦断する三陸沿岸道路は2021年12月18日、岩手県北部の「普代〜久慈」区間が開通し全線開通。岩手県宮古市から八戸市まで(約130km)の所要時間は、震災前の3時間10分から1時間以上短縮され、2時間3分になったそうです。

 普代〜久慈間の交通量は1日4900台〜7700台で、国道45号の並行区間は、交通量がほぼ半減しています。大型車の三陸沿岸道路への転換が進んでいるといいます。

 また、三陸沿岸道路などの復興道路・復興支援道路の整備により、八戸〜久慈線や宮古〜仙台線といった高速バスの新規ルートも誕生。東北道経由から三陸経由に転換した釜石〜仙台間の高速バスは、震災前と比べ40分短縮、300円安に。このほか、沿岸と内陸を結ぶ復興支援道路のひとつ「宮古盛岡横断道路」経由となった宮古〜盛岡間の高速バスも、震災前と比べ30分短縮したといいます。

 三陸沿岸道路や常磐道の沿線には、NHK連続テレビ小説の舞台が点在しており、『あまちゃん』の舞台となった久慈、『おかえりモネ』の気仙沼・登米、『エール』の福島の4市は連携してPRを行ったそう。このような広域的な地域連携の取り組みも拡大していくそうです。