業務は「異次元の速さで」食品輸送? ANAが新会社「日本産直空輸」設立
朝地方で採れた野菜が、昼過ぎに都内に並びます。
肝は「一気通貫でコーディネート」
ANA(全日空)グループに2022年1月11日(火)、同グループ社員提案制度を発端とする新会社「株式会社日本産直空輸」が誕生しました。この制度から生まれたスタートアップは、2020年の「avatarin」に次ぐ2社目。営業開始は4月1日を目指します。
羽田空港で実施された「産直空輸」実証実験の様子(2021年11月、乗りものニュース編集部撮影)。
社名になっている「産直空輸」は、「飛行機を利用して農産品や魚介類などを産地から主に首都圏などの大消費地に異次元の速さで運搬することによって、おもに一次産品である農産品や魚介類などの採れたての鮮度の価値を消費者に届ける仕組み」とのこと。
ビジネスの肝は「従来の、産地、卸売り、空輸、地上運送、小売り、消費者とつながる流通を、鮮度の価値を最重要視する流れに変革するために、全体を一気通貫でコーディネートすること」としています。
日本産直空輸は、2019年度にグループ社員の発案によりスタート。2021年10月からは提案者がANA総合研究所に所属し、実証実験を実施しつつ事業立ち上げに向けて動き出してきました。事業化にあたり同社は「今後もANAグループと連携し、地域創生に貢献するビジネスモデルとして発展・拡大することをめざしてまいります」としています。