東京・歌舞伎町にあるドン・キホーテ新宿東口本店(撮影:吉川忠行)

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総合量販店を展開するドン・キホーテ<7532>は30日、惣菜販売業支援のデリシステム・プランニング(東京都渋谷区、中澤建也社長)と業務提携し、店内で調理した弁当や惣菜を販売するコンビニエンスストア事業を新たに展開すると発表した。8月下旬にも渋谷区西原に第1号店を開き、2007年6月までに首都圏で10店舗体制を目指す。

 第1号店の店舗面積は通常のコンビニよりやや広めの200平方メートルで、うち3割部分を総菜販売に充てる。24時間営業で、雑貨類を既存のドンキ店で取り扱う半分弱程度に抑え、保存料・着色料を使用しない弁当や惣菜約90商品を取りそろえるという。

 ドン・キホーテは今年1月、持ち帰り惣菜販売店を展開するオリジン東秀<7579>に株式公開買い付け(TOB)を実施したが、オリジン側が反発。スーパー大手のイオン<8267>がオリジン側を支援したことで、買収を断念し、その後もコンビニ業態の展開を目指して提携先を探していた。

 今回のコンビニ参入による業績への影響は「現在精査中」として示しておらず、8月中旬に予定している06年7月期の決算発表時に公表するとしている。【了】