昨季より《8点マイナス》 スペシャル・ワンはイタリアの地で失敗するのか
名将の肩書きにまた傷がついてしまうのか。ローマ指揮官ジョゼ・モウリーニョの評価が怪しくなってきた。
モウリーニョは2016-17シーズンにマンチェスター・ユナイテッドをヨーロッパリーグ制覇、リーグ杯制覇に導くなどまずまずの結果を残していたものの、マンUとその後指揮したトッテナムでは少々評価が落ちてしまった。少なくとも、かつてスペシャル・ワンと絶賛されていた頃の面影はない。
モウリーニョといえばインテルを3冠に導いた実績があり、セリエAに戻ることで成績が上向くのではとの期待もあった。しかし、今のところは外れだ。
現在ローマは8勝1分7敗で勝ち点25。昨季の同時期には勝ち点を33点稼げていたのだが、大幅ダウンだ。
もちろん今夏の補強が不十分だったのも事実だ。FWエディン・ジェコがインテルへ向かってしまい、ローマは代わりにチェルシーからFWタミー・エイブラハムを補強。エイブラハムも期待されている若手FWだが、初のセリエAで1シーズン戦い抜けるか未知数なところは多かった。ジェコに比べると経験値など不安材料は多い。
ジェノアからはウズベキスタン代表FWエルドル・ショムロドフも加えたが、今季は1得点3アシストに留まっている。ビッグクラブで戦える逸材かは判断が難しい。
先日には古巣インテルに0-3で敗れてしまい、上位勢との実力差を見せつけられた。伊『Gazzetta dello Sport』はローマが長期の視点からチーム作りに動いていると伝えているが、モウリーニョの下で基盤が出来ているのかは疑わしい。
イタリア期待のMFニコロ・ザニオーロも14試合で0得点0アシスト。昨季13得点10アシストを記録したMFヘンリク・ムヒタリアンも、ここまでは2得点4アシストと少々ペースが鈍い。
現戦力で7位は十分な成績と考えるのか、それともモウリーニョの手腕に問題ありと考えるのか。そろそろサポーターの間でも評価が分かれてくる頃だろう。