レンヌにやってきたスレマナ photo/Getty Images

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フランスのリーグ・アンにドリブラーを続々と発掘している中堅クラブがあるのをご存知だろうか。

今のリーグ・アンでドリブラーといえばパリ・サンジェルマンのネイマール、キリアン・ムバッペ 、さらには新加入のリオネル・メッシを思い浮かべる人も多いだろうが、彼らにも負けないドリブラー集団がいる。

それはレンヌだ。今季ここまでのドリブル成功数ランキングを見てみると、3位はランスMFセコ・フォファナ(34回)、2位はムバッペ (38回)、そして1位はレンヌのFWカマル・ディーン・スレマナとなっている(40回)。

スレマナはまだ19歳のガーナ代表アタッカーで、今夏にデンマークのノアシェランからレンヌにやってきた。すでに自慢のドリブルはフランス国内で通用しており、レンヌの目利きは当たったことになる。

実は昨季のドリブル成功数ランキング1位もレンヌから出ており、昨季はベルギー代表FWジェレミー・ドクが110回のドリブルを成功させて1位だった。

ドクは昨夏にベルギーのアンデルレヒトからレンヌへ移籍した19歳のアタッカーで、ベルギー代表でも次期スター候補として大きな注目を集めている小柄なアタッカーだ。こちらもレンヌの目利きは正しかったことになる。今ではビッグクラブが関心を寄せており、ステップアップの時は近い。

これだけではない。近年のレンヌは2019年にスポルティング・リスボンから獲得したFWハフィーニャ(現リーズ・ユナイテッド)、2017年にセネガル代表FWイスマイラ・サール(現ワトフォード )、2015年にアカデミーから引き上げた現バルセロナFWウスマン・デンベレがヒットするなど、とにかく若き快速ドリブラーのブレイクが目立っているのだ。

また若手ではないが、2018-19シーズンには元フランス代表FWハテム・ベン・アルファもレンヌ所属の選手としてリーグ2位となる116回のドリブルを成功させるなど、毎シーズンのように面白いドリブラーがチームを引っ張っている。

現在はドクが離脱しているが、本来ならばスレマナとの仕掛け屋コンビを揃えることができる。今季はここまで5位と善戦しており、ドリブラーがお好みならばレンヌのフットボールに注目していくのも悪くないだろう(数字は『WhoScored.com』より)。