33歳を迎えたラノッキア photo/Getty Images

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10年前、インテルには将来のイタリアサッカー界を背負っていくのではと期待されていたセンターバックがいた。

今もインテルでプレイするDFアンドレア・ラノッキアだ。

2011年よりインテルでプレイするラノッキアは、その1年前にイタリア代表デビューも経験。大型センターバックとして期待は大きく、アレッサンドロ・ネスタと重ねる意見まであった。

そこから考えると、ラノッキアは伸び悩んだ印象が強い。代表キャップ数は21試合に留まり、2016年以降は代表でプレイできていない。EUROやワールドカップにも出場しないままだ。

しかし、ラノッキアは常にインテルのために汗を流してきた。サンプドリアやハル・シティにレンタル移籍している期間はあったが、33歳になった今も貴重なバックアッパーとして貢献している。

センターバックの序列ではステファン・デ・フライ、ミラン ・シュクリニアル、アレッサンドロ・バストーニの方が上だが、ラノッキアのような経験豊富な4番手が控えているのは大きい。

かつてはチームの主将まで任されたラノッキアがベンチを温めているのは少々寂しい気もするが、サポーターはその貢献度を理解しているはずだ。

セリエAでは2017-18シーズン以降1度も二桁出場を記録できていない。今季もリーグ戦はまだ2試合に出場しただけだ。

それでもラノッキアは出番に備えて準備し続けることだろう。ローテーション要員としては貴重な存在であり、4番目の実力者として新指揮官シモーネ・インザーギを支えていくはずだ。