コウチーニョとアザールはスペインで失敗 プレミアのスターはリーガでは輝けないのか
昨季のリーガ・エスパニョーラをアトレティコ・マドリードが制し、今オフにはリオネル・メッシがバルセロナを退団するなど、スペインサッカーの縮図が変わりつつある昨今。リーガの2大巨頭であるバルセロナとレアル・マドリードもそれぞれの事情はありながら、今季は若手出身選手を多く起用している。
両クラブは以前にプレミアリーグで活躍していた選手を獲得するも、現状で成功したとは言い難い結果となっている。バルセロナはリヴァプールのフィリペ・コウチーニョを、レアルはエデン・アザールをチェルシーから引き抜いたが、どちらも獲得時の大きな期待ほどの活躍はできていない。どちらもプレミアでは大活躍していた選手だが、プレミアで輝いた選手はスペインでは通用しにくいのだろうか。
過去にルイス・スアレスを獲得したバルセロナは、強力な3トップを形成してUEFAチャンピオンズリーグを制覇。レアルもガレス・ベイルを獲得して一時代を築いた。彼らはプレミアで大きな活躍を見せており、コウチーニョやアザールも同じような期待を寄せられたが、同じようにはいかなかった。
ただリーグのレベルの違いというよりは、戦術的な面や怪我の影響が大きいだろう。2017-18シーズン途中に加入したコウチーニョは、リヴァプールのトップ下として輝きを放っていた。バルサではウイングをメインとしていたが、メッシやスアレスと比べて違いを生み出すことができず。その後は怪我による離脱で序列が下がってしまった。
アザールも加入後すぐに負傷してスタメン争いから出遅れた。スペインメディア『AS』によるとすでにレアル加入から10回を超える怪我を繰り返しており、チェルシー時代のパフォーマンスを発揮できない状況だ。
どんな選手でも怪我や戦術などの影響で自身のパフォーマンスを存分に発揮できなくなる。それはスター選手でも例外ではないということだろう。コウチーニョとアザールというプレミアで大きな力を発揮した選手たちが今後どのように復活していくのか期待したい。