日韓戦、モンゴル戦に臨む日本代表に招集された南野。(C)Getty Images

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 3月18日、日本サッカー協会は、25日に横浜で行なわれる国際親善試合の韓国戦、30日に行なわれるカタール・ワールドカップのアジア二次予選、モンゴル戦の招集メンバーを発表。プレミアリーグのサウサンプトンでプレーするFW南野拓実も選出された。

 この件について、現地時間19日に行なわれるFAカップ準々決勝のボーンマス戦の前日会見で、ラルフ・ハーゼンヒュットル監督が言及。英スポーツチャンネル『Sky Sports』などが伝えている。

 今冬にリバプールから期限付き移籍で加入した南野は、ここまでリーグ戦6試合出場で2ゴールという結果を残している。現地報道によれば、ボーンマス戦を終えた後、南野、チェ・アダムス(イングランド代表)、スチュアート・アームストロング(スコットランド代表)ら代表選手たちは、チームを離れるという。

「ミナミノの旅は、非常に長いものになるだろう。正直に言うと、この状況での旅の難しさや、戻ってきた時にどのようなプロトコルを経て、再びチームに参加できるようになるのかということを考えると、私にとっては少しナンセンスだと言わざるを得ない。

 どんな理由であれ、私たちは国外に出ることを許されていない。それなのに、選手はパンデミックの中で世界を飛び回らなければいけないのか? こんなことをしなければならない理由が理解できないね」

 現地メディアによれば、イングランドが定めた現在の新型コロナウイルスのガイドラインでは、渡航禁止国からの入国者は、ホテルで10日間隔離される。かつ、有観客で開催される試合に参加するため、南野もイングランドに戻った際には同様の措置を受ける可能性が高いようだ。

 ハーゼンヒュットル監督はさらに「これが現実であり、我々はそれを受け入れるしかない。また彼らを起用できるようになった際に受け入れよう」とコメント。コロナ禍の最中に国際Aマッチが開催されることに、疑問をぬぐい切れないようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部