「脳を食べる虫では…」と思い込んだ母親とその息子(画像は『The Sun 2021年2月23日付「WORM WITH EMBARRASSMENT Mum mortified after ‘brain-eating worm’ in her eight-year-old son’s ear turned out to be sticky tape」(Credit: Kennedy News and Media)』のスクリーンショット)

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8歳の息子の耳からひも状のものが出てきたことで「これは脳を食べる虫ではないか」と思い込んだ母親は、息子を連れて病院に向かった。しかし検査したところ、それは虫ではなく粘着テープだったことが判明したという。『The Sun』『Metro』が伝えている。

英サマセット州チェダー在住のジェンマ・タイソンさん(Gemma Tyson)が2月18日、息子が起こしたハプニングについてFacebookに投稿したところ、その内容が注目を集めた。

ジェンマさんの投稿によると2019年11月のこと、当時8歳だった息子のアシュトン・ホースフィールド君(Ashton Horsfield)が突然「耳の中がかゆい」と訴えてきたそうだ。ジェンマさんは耳垢が詰まっているのではないかと思い、アシュトン君の耳の中をライトを照らして確認した。

すると塊のようなものが見えたため医療用のピンセットで耳の中から取り出したところ、それは長さが4インチ(約10センチ)ほどのひも状の物体だった。ジェンマさんはインターネットで耳から出てきた物が何なのか検索したところ、「脳を食べる条虫」だと結論づけた。息子の一大事とあってジェンマさんはすぐにアシュトン君を連れて救急病院に向かい、医師に耳から出てきた物体を検査してもらうこととなった。

ジェンマさんとアシュトン君は一旦自宅に戻って、病院からの検査結果を待った。ジェンマさんは連絡が来るまで生きた心地がしなかったそうで、当時のことを次のように振り返っている。

「アシュトンの耳から取り出した物を見て、私は“脳を食べる条虫”に違いないと思いました。それがアシュトンの身に長く滞在しているほど、多くの脳を食べられているんだと思ったんです。」

「もう気持ち悪くて、ホラー映画か悪夢を見ているような感じだったんです。アシュトンの耳から何かが飛び出して来るんじゃないかとも思いました。そんなうろたえる私を見てアシュトンは、自分のことより私の顔色の方を心配していました。」

「そして病院からの連絡を受けた時、その悪夢は終わりました。条虫のようなものが、実は粘着テープだったのです。」

どうやらアシュトン君は粘着テープを丸めて耳の中に詰め、そのまま放置していたようだ。あまりにも拍子抜けするような結果に、ジェンマさんは医師に時間を割いて検査してもらったことが申し訳ないという思いと恥ずかしさがこみ上げてきたそうだ。

現在は10歳になったアシュトン君だが、あれから耳の中に何かを入れるようなことはしていないという。ジェンマさんは「アシュトンはラッキーでした。これが耳に詰まっていることで深刻な感染症を引き起こすこともありませんでしたから」と話しており、子供が耳に異物を入れて放置したままにしないように警鐘を鳴らしている。

画像は『The Sun 2021年2月23日付「WORM WITH EMBARRASSMENT Mum mortified after ‘brain-eating worm’ in her eight-year-old son’s ear turned out to be sticky tape」(Credit: Kennedy News and Media)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)