現実世界にバグ発生? どんより雲を四角く切り取る青空が出現
どんよりと曇った空を眺めていたら、一部分だけぽっかりと晴れていた。それもきっちり、四角い形に。
こんな不思議な光景を目にしたという投稿が、ツイッターで話題になっている。そんなことあるわけない、と思った人も、まずはこちらの画像をご覧いただきたい。
まるで切り取られたかのようだ(画像は福地健太郎(@kentarofukuchi)さんのツイートより・編集部でトリミング)
空全体を覆い隠す灰色の雲。今にも雨が降り出しそうなどんよりとした空だが、写真中央辺りを見てみると......本当だ、あそこだけめっちゃいい天気!しかもホントに四角い!
いきなりこんな光景に出くわしたら「すわ異常気象か」と慌ててしまいそうだが、曇り空にある「四角い青空」、そして写真左の別の高層ビルの壁面をよく見てみると......。
どうやらビルがあるのと反対の方角は晴れていて、その青空がガラスに反射しているもののようだ。
都会の真ん中で観測されたこの幻想的な光景に、ツイッター上では、
「不思議な光景ですね」
「未来都市みたい」
「ポリゴン抜けて背景テクスチャがそのまま映ってますね。昔のゲームのバグみたいにw」
といった声が寄せられている。
電話しながらあたりを眺めていたら...
ビルの中だけ晴れている。 pic.twitter.com/OJwXTPosOA
— Kentaro Fukuchi (@kentarofukuchi) February 17, 2021
話題になっているのは、明治大学・先端数理科学研究科教授の福地健太郎(@kentarofukuchi)さんが2021年2月17日に投稿した写真だ。Jタウンネットは18日、福地さんに詳しい話を聞いた。
福地さんによると、件の「青空」を撮影したのは17日の15時45分ごろだといい、場所はJR御茶ノ水駅の聖橋口前の歩道から秋葉原方面を向いて撮ったものとのことだ。
場所としては、このあたりだ。
「歩いている最中に電話がかかってきたため立ち止まって電話に出ながらあたりをぼんやりと眺めていたときにふと目に入ったのが写真の光景でした。
電話が終わったときに、そのまま手に持ったスマートフォンで撮影しました」(福地さん)
今回、こちらの光景を見つけた際の感想として福地さんは、
「本業で舞台の映像演出に関わっているのですが、この幻想的な雰囲気に匹敵する映像演出を自分で作り出せたらなぁ、と思っています」
と感想を述べた。
目の錯覚かと思った
福地さんはツイッターでの反響について、
「映像技術の研究をする上でこの写真が大きな反響を得たことに多くのヒントをいただいた、と思っています」
とコメントしている。