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マクニカがNAVYA SA社製のハンドルのない新型自動運転シャトルバス「EVO」(エヴォ)の販売を開始した。自動運転レベル4(※)に対応し、敷地内なら運転士の同乗なしでも運行することができる。価格はオープン。注文受付は2021年1月20日より。

マクニカが発売を開始した新型の「EVO」
NAVYA社の自動運転バスは、マクニカとソフトバンク子会社のBOLDLY(ボードリー)と連携して、東京羽田(HICity)や茨城県境町等において「NAVYA ARMA」(ナビヤアルマ)というレベル3対応の車種で既に公道や公道相当の道路で実用化されている。

従来モデルの「NAVYA ARMA」。茨城県境町の公道で定時運行している。関連記事「【日本初】自治体が自動運転バスを実用化、境町で一般公道を毎日走る!出発式/体験乗車/インフラ事情を写真と動画でレポート
新型の「EVO」はレベル4に対応し、最大乗車定員15人、最高速度25km/h(推奨速度18km/h以下)のEV仕様。高精度の自動運転ソフトウェアや最先端のセンサー、技術を搭載した信頼性の高い自動運転ソリューションとなっている。

また、商用向けに開発されたソリューションとして、ソフトウェアやハードウェアの品質保証、運用におけるメンテナンスプログラムなどが合わせて提供される。

自動運転レベル4に対応しているため、私有地などの限定エリアにおいてはオペレーターの同乗なしで完全自動運転を実現する(自動運転レベル4での運用は、ODD(※)に基づく走行環境条件を満たす場合に限る)。

マクニカは「EVO」の提供だけでなく、ソリューション・プロバイダーとして様々なテクノロジーのポートフォリオを活かし、運行管理システム(FMS)やV2Xなどのソリューションを合わせて提供することで、より安心で安全な自動運転の実現を支援します。さらに、車両や周辺環境から収集・蓄積されたデータを、AIを活用して分析するなど、新たなモビリティサービスの構築を支援します」とアナウンスしている。

●交通弱者の救済や渋滞緩和など社会課題の解決に
前述のように、マクニカはNAVYA製の自動運転シャトルバスとして、レベル4対応の「EVO」とレベル3対応の「ARMA」の2種類を提供することになる。公道を走行することもできるため、公共交通ネットワークと接続することで、交通弱者の救済や渋滞緩和など社会課題の解決に効果を発揮する、としている。また、公園や商業施設、工場・プラントなどのプライベートエリアでは、エリア内の回遊性や収益性を高めることで、集客やコストの改善に期待できる。NAVYA製の自動運転バスは、すでに20か国以上での採用実績があり、安全で信頼性の高い、快適な輸送を実現している。

■ THE FIRST FULLY AUTONOMOUS SHUTTLE SERVICE:

EVOについては、2021年1月20日(水)より東京ビッグサイトで開催される「第1回 MaaS EXPO」にて、車両展示や製品紹介を行う予定。

■第1回 MaaS EXPO:
会 場:東京ビッグサイト(南展示棟)
日 程:2021年1月20日(水)〜22日(金)
時 間:10:00〜18:00 (最終日のみ17:00終了)
ブースNo.:S12-20

レベル3/レベル4:
SAE(自動車技術会)が策定した自動運転の定義に準拠。「高度運転自動化」として、特定条件下においてシステムが全ての動的運転タスク及び作動継続が困難な場合への応答を実行。EVOにおけるレベル4の運用は、私有地などの限定エリアにおいて、ODD(運行設計領域)に基づく走行環境条件を満たす場合に限る。
ODD:
Operational Design Domain(運行設計領域)の略称。各自動運転システムが作動する前提となる走行環境条件のこと。各自動運転システムによって条件は異なり、すべての条件を満たす場合に自動運転システムが正常に作動する。


(ロボスタ編集部)