こんな『SUITS/スーツ』今までなかった!シーズン9 桐本拓哉×西健亮×行成とあ×横島亘 声優インタビュー【4】

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NYの法律事務所を舞台に、クールな弁護士たちが活躍するスタイリッシュ・サクセスストーリー『SUITS/スーツ』。ファイナル・シーズンとなるシーズン9がWOWOWプライムにて4月28日(火)より日本初放送となる。

NAVI編集部では、マイクがシーズン7以来の登場となるシーズン9第5話の吹替収録現場にお邪魔して、ハーヴィー・スペクター役の桐本拓哉さん、マイク・ロス役の西健亮さん、ドナ・ポールセン役の行成とあさん、ルイス・リット役の横島亘さんを直撃取材! 毎週1度、本放送が始まるまでの4週にわたって紹介する企画も今回が最終回。ついに幕を閉じる本作の9年間にわたる思いと、このファイナル・シーズンの見どころをたっぷりと語っていただきました!

――ファイナルとなるシーズン9の見どころと、それぞれが演じる役の注目ポイントを教えてください。

桐本:シーズン8のラストでやっとドナとハーヴィーが心を通わせて、シーズン9では付き合って、たぶん最後に結婚式か何かがあるんじゃないかと思っています。それで、その結婚式に子どもを抱いているルイスがいるとかね。

西:ありそうですね。

行成:本当にありそう。

桐本:たぶん、そんな感じのシーンに向かって行くと思うので、その辺りのハーヴィーとドナの関係が面白くて、一つの見どころになると思います。

行成:何か気恥ずかしいですよね。

桐本:うん。

行成:今まで絶対に、付かず離れずを保っていたのに。

桐本:そうなんだよね。

行成:シーズン9では結構イチャイチャなんですよね(笑)。

全員:(笑)。

桐本:そう、特にハーヴィーが。

西:確かに(笑)。

桐本:男って、一度せきを切ってしまうと、こうなっちゃうのかというのがすごく分かるんですよ(笑)。

行成:ハーヴィーがとにかく甘いんですよね(笑)。

桐本:「そんなに甘えるか、お前?」みたいな感じがあるよね(笑)。

行成:かわいいけど、ちょっとやり過ぎかも(笑)。

桐本:こっちもしゃべっていて、前はもうちょっとブレーキ掛けながら、逆に強く当たって感情表現していたのにと思うんですけど、そこをピョーンと跳び越えちゃっている(笑)。

行成:ちょっとてれちゃいます。

桐本:なんかヌルッとして気持ち悪いなという感じはあるんですよ(笑)。でも、そういう風に進んでいくんでしょうから、そこはハーヴィーの見どころだと思います。

行成:全体的にシーズン7と8は結構重い話が多くて、ルイスのコメディ回みたいなのがずっとなかったんですよね。ルイスが真面目に事務所の代表になる道のりみたいな感じで。ドナも彼女のすごくファニーな部分やチャーミングな部分がしばらくなかったんですけど、シーズン9に入って、その昔の軽快な部分がちょっと戻ってきたなと感じています。

西:今日の収録のドナとカトリーナとのやり取りですごくそれを感じました。

行成:それと、今までなかったようなギャグもあって、いろんなチャレンジをしているシーズンだなと思います。

桐本:映画『十二人の怒れる男』のパロディーで12人のハーヴィーが出てくるんですよ。

行成:『12人の怒れるハーヴィー』ですよね。

桐本:裁判シーンで陪審員12人全員がハーヴィーになっていて(笑)、今までそんなのなかったよね。

行成:今まで1回もなかったですよ。

横島:いくら妄想とはいえね。

桐本:シーズン9は妄想がちょっとはじけているんですよ。ハーヴィーがそんなことになるというのも初めてだし、そういう遊びが最後に入ってくるのが見どころですね。それに過去のシーズンで登場したキャラクターがいっぱい出てくるというエピソードもあるので、楽しみですね。

横島:私のかわいいルイスは代表から降ろされたことによって、たがが外れているから、ハーヴィーの真似をするみたいな風にはじけることもできるし、打ち上げ花火みたいにいろんなことをやって終わるんじゃないかな。それが楽しみです。

西:シーズン9については、マイクが登場する第5話にしかまだ収録に参加していないんですが、第4話までのあらすじの時点でだいぶ面白いことになっているなと思いました。

行成:そうだよね。

西:シーズン8から加わったサマンサとシーズン9に登場するフェイがすごく番組に圧を加えている感じで、ジェシカが昔にやっていたようにサマンサが全員をピシッとさせるんです。そういう渋い持ち味のキャラクターもがっちりいながらも、さっきみんなが言っていたように遊び心があるところはすごく遊んでいるし、そんなシーズンですね。それと、カトリーナもだいぶ役割が変わってきたなという印象でした。

横島:カトリーナは本当に変わったね。

西:昔はルイスの下についていて、すごく嫌な感じだった

横島:ルイスとカトリーナで意地悪組だったから。

桐本:でも今はすごくかわいいよね。

行成:すごくかわいい。

西:そうですよね。今のカトリーナはすごくチャーミングになっていますよね。9年間って小学校から中学校を卒業するぐらいの期間じゃないですか。だから、それだけあれば役もこれだけ成長するものだなと。見てくださっている方がそれぞれに思い入れのあるキャラクターがいると思うんですけど、どういう形で物語が終着していくのかというところを本当に最後まで見守っていただけたら、こんなにうれしいことはないという思いでいっぱいです。

横島:9年間、健康で良かった(笑)

桐本:みんな生きていて良かったね(笑)

全員:(笑)

――最後に、ファイナル・シーズンを楽しみにしているファンの皆さんへメッセージをお願いいたします。

行成:ファイナル・シーズンは今までの『SUITS』らしいところもあり、懐かしい人たちも登場しつつ、でもまた新たな挑戦をしています。"スタイリッシュ・サクセスストーリー"の"サクセスストーリー"はどこへ行ったのかとは思うんですけどね(笑)。

西:でもきっと最後には全員がサクセスするんじゃないですか。大団円を期待しているんですけど、どうなんでしょう?

桐本:そうだね。

行成:さすがにそうなるんじゃないかな。

西:そうなってほしいですね。

行成:でも確かに作品の作り方はスタイリッシュだし、セリフ回しもスタイリッシュで、全部スタイリッシュなので、また『SUITS』らしさをお届けできると思います。ぜひ最後まで見てください。何だか最後だと思うとちょっと寂しくなっちゃった(笑)。

横島:ファイナル・シーズンでは昔のルイスも帰ってきます。なので、頑張って、懐かしがって、楽しくはじけられたらなと思っています。オリジナル・キャストの分まで気持ちをくんで、最後まで悔いのないように演じますので、ぜひお見逃しなく。

西:オリジナル版が本当に面白いので、それを信じて僕たちはずっと吹き替えてきました。たくさんの方に見ていただける作品になって、関わらせていただいて光栄だなと思う反面、終わってしまう寂しさを感じています。自分はシーズン8で一度離れているからなおのこと、もっと続いてほしいという思いがあったんですが、ついに終わりを迎えることになりました。登場するキャラクターたちがみんな、かっこよかったり、かわいかったり、美しかったり、素敵だったりというところだけじゃなくて、泥臭いところとか、意外とダメなところとか、人間くささも併せ持っているところが『SUITS』の魅力だと思っています。過去シーズンからずっと見てきてくださった方々が、きっと納得してくださる終わり方になると思うので、本当に最後の最後まで一緒に見守っていただけたらなと思います。

桐本:実は吹替版の『SUITS』は波乱の船出でした。シーズン1を収録し始めた時に、放送予定の局がなくなり流浪の番組だった時期がありまして、それをWOWOWさんに拾っていただいたんです。そこから皆さんに知っていただいて、人気が出てきてという順調な航海が始まりました。"SUITS丸"という船が最初にそういう荒れた海から出て、最後はとてもいい港に入港できることになり、そして船上パーティーのように楽しくみんなが盛り上がれるよう、吹替版も最後まで作り上げられると思うので、どうぞ一緒になって最後を楽しんでください。僕ら役者だけじゃなくて、スタッフの皆さんと全員で作ってきた『SUITS』の最後をどうぞお楽しみください。

(取材・文/豹坂@櫻井宏充)

『SUITS/スーツ ファイナル・シーズン』はWOWOWプライムにて4月28日(火)スタート(全10話)【第1話無料放送】。
 毎週火曜 23:00 【二】【字】
 毎週水曜 22:00 【字】

Photo:『SUITS/スーツ ファイナル・シーズン』(c) 2019 Open 4 Business Productions, LLC. ALL RIGHTS RESERVED./ 『SUITS/スーツ8』 (c) 2018 Open 4 Business Productions, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.