思いがけず長くなった子どもたちの休校。外出自粛やテレワークなどで家族の在宅時間も増えています。
「留守に家族の食事が気になるときは、サッとつくれて、いつもの味が再現できる冷凍ストックが心強い味方です」というのは、ライフオーガナイザーの佐藤美香さん。詳しく教えていただきました。

食事づくりのついでや、残りものを活用!冷凍ストックのすすめ




子どもだけで食べられる冷凍「パンの具セット」を焼いたところ

いつも冷凍庫に常備しておきたい冷凍ストック。夕飯づくりのついでにできる、簡単な冷凍方法をご紹介します。


●のせて焼くだけ!「パンの具セット」


自分の留守中に、子どもに火を使わせるのは心配。そんな時は、のせて焼くだけのボリューミーなパンの具セットがおすすめです。わが家で好評なのは、こちら。




オイルを入れるとカチコチに凍らず、好きな分だけ取り出せます


【材料】

・ざく切りにしたトマト

・みじん切りしたニンニク

・みじん切りパセリ

・オリーブオイル

【つくり方】



材料を全部混ぜたら、塩コショウで味を整え、薄く伸ばして冷凍しておきます。オイルが入っているので、カチコチには凍りませんので、好きなときにバターを塗ったパンの上にのせて焼くだけ。




パンだけのランチより、グッと色どりがよくなり、ボリュームが増しますよ。

カレーを薄く冷凍したものを食パンの上にのせて焼くのもおいしいです。マヨネーズやチーズをトッピングしてもよく合います。

ピザの具をセットして冷凍しておくのもおすすめ。つくり方は、こちらの記事をご覧ください。

関連記事:朝食も時短に!「炭水化物だけ」が「野菜も肉も」に変わる冷凍ワザ

●鍋に入れて温めるだけの「スープのもと」

食事の際、スープがあるとうれしいですね。夕食をつくりながら、まとめてスープのもとをつくってしまいます。


写真は、タマネギとジャガイモ、タマネギとカボチャを、コンソメで煮てフードプロセッサーにかけたもの。できるだけ少なめの水でゆでておくのがコツです。


冷凍可能な袋に入れて、薄く平たくして冷凍したら、冷凍庫に立てています。(写真赤枠部分)

食べる際には、薄く水を入れた鍋に、袋から出して冷凍のまま入れて火をかけます。スープのもとが溶けてきたら、お好みで牛乳や豆乳を。
スープを1からつくろうと思うと面倒ですが、入れるだけのもとがあると、つくる際のハードルが下がり、家族にもお願いしやすくなりますよ。

●残りものはリメイクして別の1品に

お留守番ごはんの定番といえば、カレーライス。ですが、続いてばかりだと飽きてしまいますね。そんなときは、薄く平たく冷凍しておきます。市販品のパイシートと合わせれば、簡単においしいカレーパイがつくれます。


薄く冷凍しておくと、包丁で簡単に切れますし、手でもポキポキ折ることができます。パイシートの上にのせて、オーブンやトースターで焼くだけ。ご飯と食べるのとは、気分も変わります。


写真は、細く切ったパイシートを4辺に重ねて焼いたものですが、パイシートで春巻きのように包んで焼くのもいいですよ。シチューでつくってもおいしいです。

お家時間が増えると、食事をつくる・買い物する・片づけるなど、やらなければならない家事は増えます。けれども、そんな家事を家族に手伝ってもらうチャンスでもあります。簡単につくれて、おいしく食べて、やる気アップにつなげていければうれしいです。

●教えてくれた人
【佐藤美香さん】


夫と長女、二女、三女の5人家族。ライフオーガナイザー、冷凍生活アドバイザー、リユースマスターの資格を生かして片づけ作業、イベントや講座などを行っている。ブログ「愛家
」を更新