頼みごとを上手に断るには?「押しつけやすい人」を回避するコツ
頼みごとを断りきれず、「なんで私ばかり…」とモヤモヤすることってありますよね。でも、見た目や振る舞いを少し変えるだけで、頼まれる機会がグッと減るかもしれません。
漫画家、エッセイストの瀧波ユカリさんに、読者から実際に寄せられたお悩みをズバリ解決してもらいました。
頼まれたら断りづらい性格。どうすればいい?
【お悩み】頼まれるとイヤといえない性格を何とかしたい
人から物事を頼まれると「イヤ」と言えない性格です。職場で上司に「これやっておいて」と言われると、「私の仕事じゃないのに〜」と思いながら、イヤとは言えず引き受けてしまいます。
近所の方に、「敬老会のサポートお願い」などと言われると、「役員じゃないのに…」と思いながら、波風を立てたくないので引き受けてしまいます。「なんで私ばっかり? ほかの人に頼めばいいのに」と、腹立たしくなります。上手に断って、うまくつき合うにはどうすれば?(島根県・46歳)
<瀧波さんからのアドバイス>頼みごとをしにくい人を観察・分析し、入念なイメトレを
職場や町内会など、微妙な上下関係(役職や年齢差)があったりするとなかなか「イヤ」とは言いにくいですよね。でも頼む側も、それを見越して頼んでくるわけで。じつは頼まれごとって、狙われた時点でつんでるんです。肉食獣に目をつけられたシマウマの赤ちゃんみたいなものです。
だから、いちばん手っ取り早いのは「狙われにくい人」になること。
どういう人が狙われにくいかというのは、自分の身近にいる「頼みごとをしにくい人」を思い返してみればわかるかと思います。
なんだか忙しそうにしている人。必要以上に愛想を使わない人。なにを考えているのかわかりにくい人。だいたい、そんな感じだと「頼みごと候補」から除外されるのではないでしょうか。
・マネをすることから始めよう
だからまずは、そういう人たちのマネをしてみましょう。ただ、マネをして演じるのも簡単ではありません。けっこう根気がいります。私は人前で本来の自分とは違う姿を演じるときは、前の日からひたすらイメトレをします。
明日は絶対に頼みごとをされるな…と思ったら、その場ではどういう表情をキープするか、声をかけられたときにはどんなリアクションをするか、声の高さや大きさをどれくらいにするか、想定できる問いかけに対してどういう答えを返すか…。あらゆるパターンを想定・分析して、マネできそうなロールモデルを思い浮かべて、頭の中で練習を繰り返します。
服装やメイクや髪型も、どうすれば「頼みごとをしにくい人」に見えるかを考えてコーディネートするようにします。もはや、気分は女優です(笑)。
それくらい準備をしておくと、あとは練習どおりにふるまうだけ。もちろん練りに練った作戦がうまくいかず、結局相手に押され負けてしまうこともありますが、「あぁ、あのとき、本当はこう言うべきだった」という後悔は次の作戦に生きます。
じつは「断り上手」の技術って、こういう地道な努力の繰り返しの先にでき上がるものだと私は思うんです。
・練習すれば上手になる!
「頼まれるとイヤと言えない性格」ではなく、「頼まれにくい人になる練習」や「頼まれたときにイヤと言う練習」が不足しているだけ。だから、性格を変えなくてもいいんです。練習すればするだけ上手になれます!
まずは観察、それから分析と入念なイメトレ。これらをちょっぴり楽しみながら、やってみてください。また、断るときに申しわけなく感じる必要はありません。自分ひとりが断ってうまくいかなくなるならば、それは組織の問題です。頼みごとを上手にシャットアウトして、機嫌よく毎日を過ごしましょう。応援しています!
<取材・文/ESSE編集部>
●教えてくれた人
【瀧波ユカリさん】
1980年、北海道生まれ。漫画家、エッセイスト。アニメ化もされた『臨死!! 江古田ちゃん』(講談社刊)でデビュー。著書に『モトカレマニア』(講談社刊)など
漫画家、エッセイストの瀧波ユカリさんに、読者から実際に寄せられたお悩みをズバリ解決してもらいました。
断るときに申しわけなく感じる必要はなし!頼みごとは上手にシャットアウト
頼まれたら断りづらい性格。どうすればいい?
人から物事を頼まれると「イヤ」と言えない性格です。職場で上司に「これやっておいて」と言われると、「私の仕事じゃないのに〜」と思いながら、イヤとは言えず引き受けてしまいます。
近所の方に、「敬老会のサポートお願い」などと言われると、「役員じゃないのに…」と思いながら、波風を立てたくないので引き受けてしまいます。「なんで私ばっかり? ほかの人に頼めばいいのに」と、腹立たしくなります。上手に断って、うまくつき合うにはどうすれば?(島根県・46歳)
<瀧波さんからのアドバイス>頼みごとをしにくい人を観察・分析し、入念なイメトレを
職場や町内会など、微妙な上下関係(役職や年齢差)があったりするとなかなか「イヤ」とは言いにくいですよね。でも頼む側も、それを見越して頼んでくるわけで。じつは頼まれごとって、狙われた時点でつんでるんです。肉食獣に目をつけられたシマウマの赤ちゃんみたいなものです。
だから、いちばん手っ取り早いのは「狙われにくい人」になること。
どういう人が狙われにくいかというのは、自分の身近にいる「頼みごとをしにくい人」を思い返してみればわかるかと思います。
なんだか忙しそうにしている人。必要以上に愛想を使わない人。なにを考えているのかわかりにくい人。だいたい、そんな感じだと「頼みごと候補」から除外されるのではないでしょうか。
・マネをすることから始めよう
だからまずは、そういう人たちのマネをしてみましょう。ただ、マネをして演じるのも簡単ではありません。けっこう根気がいります。私は人前で本来の自分とは違う姿を演じるときは、前の日からひたすらイメトレをします。
明日は絶対に頼みごとをされるな…と思ったら、その場ではどういう表情をキープするか、声をかけられたときにはどんなリアクションをするか、声の高さや大きさをどれくらいにするか、想定できる問いかけに対してどういう答えを返すか…。あらゆるパターンを想定・分析して、マネできそうなロールモデルを思い浮かべて、頭の中で練習を繰り返します。
服装やメイクや髪型も、どうすれば「頼みごとをしにくい人」に見えるかを考えてコーディネートするようにします。もはや、気分は女優です(笑)。
それくらい準備をしておくと、あとは練習どおりにふるまうだけ。もちろん練りに練った作戦がうまくいかず、結局相手に押され負けてしまうこともありますが、「あぁ、あのとき、本当はこう言うべきだった」という後悔は次の作戦に生きます。
じつは「断り上手」の技術って、こういう地道な努力の繰り返しの先にでき上がるものだと私は思うんです。
・練習すれば上手になる!
「頼まれるとイヤと言えない性格」ではなく、「頼まれにくい人になる練習」や「頼まれたときにイヤと言う練習」が不足しているだけ。だから、性格を変えなくてもいいんです。練習すればするだけ上手になれます!
まずは観察、それから分析と入念なイメトレ。これらをちょっぴり楽しみながら、やってみてください。また、断るときに申しわけなく感じる必要はありません。自分ひとりが断ってうまくいかなくなるならば、それは組織の問題です。頼みごとを上手にシャットアウトして、機嫌よく毎日を過ごしましょう。応援しています!
<取材・文/ESSE編集部>
●教えてくれた人
【瀧波ユカリさん】
1980年、北海道生まれ。漫画家、エッセイスト。アニメ化もされた『臨死!! 江古田ちゃん』(講談社刊)でデビュー。著書に『モトカレマニア』(講談社刊)など