ホットクックを購入すべきか悩み、2週間レンタルした結果…
便利な調理家電が続々と増えています。材料を入れるだけでほったらかしたら料理が仕上がっているなんて、確かに便利。ただし高価なので、「もし使わなくなってホコリがかぶってしまったらどうしよう」と悩む方も多いのではないでしょうか。
そこで、ESSEonlineチームの編集者が、前々から気になっていたSHARPの「ヘルシオホットクック」を2週間、レンタルして試してみることに。実際に買うことになったのか、その使い心地を正直にレポートします。
ホットクックに調理してもらった無水キーマカレー
レンタルしたのは、「Rentio」という会社からです。ここは、キッチン家電やロボット掃除機、カメラ、ベビー用品まで期限を決めてレンタルできるサイト。今回のように購入検討のために借りる人もいれば、ちょっとしたイベントに必要で借りる人もいたりとさまざまです。
今回、私が借りたのが、SHARPの「ヘルシオホットクック KN-HW10E ブラック コンパクトな1〜2人用、1.0Lタイプ」。2週間で5382円のレンタル料でした(日に換算すると約384円)。新品を買うとだいたい45000円くらいします。
わが家は夫婦二人暮らしなので、通常の大きさのホットクックだと大きすぎて置き場所が奪われることから(幅・高さ・奥行は約395×249×305mm)、買うのをためらっていました。しかし昨年末に今回のコンパクト版(約220×240×305mm)が登場し、ずっと気になっておりました。
●初心者なので第一弾は肉ジャガ。本当に材料を切ってスイッチ押すだけだった
こちらが、届いたホットクック。隣は4年使っている3合炊き用の炊飯器ですが、そんなに大きさは変わりません。ホットクックはお米も炊けるので、もしも購入した場合、この炊飯器はリストラ対象になりそうです。
ホットクックは、煮込み料理、蒸し料理、ゆで料理から、パスタや温泉卵、このひとつでできるとのこと。調理家電ということで機械オンチな私はいろいろ不安でしたが、とくに難しい操作はないようで安心しました。
第一弾はまず肉ジャガに挑戦することにしました。
書かれていた材料を切って入れていきます。
調味料もきちんと計っていれます(普段つくるときは目分量なんですが、機械が相手なので言われたことは守ります)。無水調理なので、お水は入れません。
ホットクックの特徴のひとつが、この内ブタにセットする「まぜ技ユニット」。自動で料理をくるくるとかき混ぜてくれるというわけです。ゆで料理や蒸し料理などの場合は外して使います。
フタをしてスイッチオン。肉ジャガはどうやら35分かかるそう。けっこう時間がかかりますね…。とはいえ、つきっきりになる必要はないので、自由時間が増えた…ということで、ほかの家事をやったり筋トレをしたりして過ごしました。
そしてSHARPの家電は、ときどきしゃべってくれます。「おいしくできますよ〜に」。ひとりでつくっていると、心強いです。この後の話になりますが、記念すべき10回目の使用のときは、ファンファーレのような音楽が鳴りました。
●肉ジャガが完成!ほくほくのジャガイモ、トロトロのタマネギに感動
できあがりのお知らせがあり、わくわくしながらオープンすると…完成していました!
ジャガイモはホクホク、タマネギはトロトロ。自分で鍋でつくったのでは、ここまで上手にできません。
ただ、正直に言うと、味つけは好みではありませんでした。つくりながら味の調整をしていくというのが、できないのがホットクックさんの弱点かもしれません。ただ、味よりもラクさはすごいです! ロジカル家事を提唱する勝間和代さんがハマるのもわかります!
それからなるべく毎日、ホットクックに挑戦してみようと思いました。
●驚くほどおいしかったサラダチキン。低温調理ならではの仕上がりに
体重が気になる中年夫婦なので、ヘルシーなメニューに挑戦したい。そこでダイエットメニューの王道・サラダチキンをやってみました。結論から言いますと、これが一番やってよかった料理です。
ポリ袋に鶏ムネ肉を入れ、ひたるくらいのお水を入れます。
付属のレシピには書かれていなかったの、「ホットクック サラダチキン」でレシピを調べたところ、低温調理が適しているそう。ただ「60℃ 2時間」と出てきてびっくり。2時間もかかるんだ…。
でも、じっくりと時間をかけただけあり、できあがりはすばらしいものでした。これまでサラダチキンは電子レンジで5~6分ほどで時短でつくっていたのですが、比べものにならないほど、しっとりやわらか。市販品とそん色ありません。
※ブロッコリーと卵は別途鍋でゆでたものです。
この究極のサラダチキンに出合えただけでも、レンタルした甲斐がありました。
●そのほかホットクックにつくってもらった料理
この2週間、私がつくった料理の一部を紹介します。
【スープパスタ】
テレワーク中のランチとしてつくったパスタです。乾麺のパスタと材料と入れてセットするだけなので、待ち時間も仕事にあてられて、とても助かりました!
【カボチャの煮物】
滅多にやらないカボチャの煮物もあっという間にできました。無水なのでホクホクな仕上がり。
【豚バラ大根】
なかなか火がとおりにくい大根も、味しみしみのしっとりした仕上がりに。
【蒸しささみ、蒸し野菜】
蒸し野菜もできました。ただ、あまりたくさんの量を入れられないので、つくりおきのため、まとめてつくるのは難しいですね。
そのほか、温泉たまご、ゆでたまごといった料理に添えるためのものから、市販の冷凍シュウマイを蒸したりといろいろ試してみました。指示されたものを入れてスイッチを押して放置しておくだけで、だいたいのものが完成しています。ホットクックの可能性は無限大ですね!
●2週間が経過して返却。結局、ホットクックは買いだったのか?
そうこうしているうちに2週間がたち、Rentioから返却日のお知らせメールが。さて、私は買うに至ったのでしょうか…?
答えは、「買わなくても困らない」でした。つまり、今は購入しないという結論です。
結局、ヘビロテしたのは最初の1週間でした。それは、「期限つきで借りたんだから使わなきゃ」と考えていたから。
最後の1週間は普通にフライパンを振り回して料理をつくっていたのです。レンタル料のもとをきっちり取れたのか問われると微妙なところかもしれません。
買うに至らなかった理由としては以下です。
・コンパクト版だけあり、たくさんの量がつくれない(だいたい一回分を2人で食べきってしまう)
・途中で味の調整ができない
・ホットクックに調理してもらいたいメニューがあまり思い浮かばない
個人的には、手間がかかっても料理をする方が楽しい、という結論になりました。コロナウイルス感染拡大の影響で外出自粛という流れになり、じっくり料理にあてる時間ができたというのも大きいかもしれません。
ただ、子育て中の友人は、料理に時間をかけられない分とても助けられていると言っていたので、いつか家族が増えたりしたときは、大きい方のホットクックを買う日が来るのではと思っています。
2週間とてもお世話になりました。ほったらかしで調理をしてくれる。この貴重な“時間”を有意義に使えるというのは、多忙な現代人にとっては大きな支えになると思いました。
<撮影・文/まいまい>
そこで、ESSEonlineチームの編集者が、前々から気になっていたSHARPの「ヘルシオホットクック」を2週間、レンタルして試してみることに。実際に買うことになったのか、その使い心地を正直にレポートします。
ホットクックに調理してもらった無水キーマカレー
高額なホットクックを買う前に2週間レンタル。使ってみて感じたこと
レンタルしたのは、「Rentio」という会社からです。ここは、キッチン家電やロボット掃除機、カメラ、ベビー用品まで期限を決めてレンタルできるサイト。今回のように購入検討のために借りる人もいれば、ちょっとしたイベントに必要で借りる人もいたりとさまざまです。
今回、私が借りたのが、SHARPの「ヘルシオホットクック KN-HW10E ブラック コンパクトな1〜2人用、1.0Lタイプ」。2週間で5382円のレンタル料でした(日に換算すると約384円)。新品を買うとだいたい45000円くらいします。
わが家は夫婦二人暮らしなので、通常の大きさのホットクックだと大きすぎて置き場所が奪われることから(幅・高さ・奥行は約395×249×305mm)、買うのをためらっていました。しかし昨年末に今回のコンパクト版(約220×240×305mm)が登場し、ずっと気になっておりました。
●初心者なので第一弾は肉ジャガ。本当に材料を切ってスイッチ押すだけだった
こちらが、届いたホットクック。隣は4年使っている3合炊き用の炊飯器ですが、そんなに大きさは変わりません。ホットクックはお米も炊けるので、もしも購入した場合、この炊飯器はリストラ対象になりそうです。
ホットクックは、煮込み料理、蒸し料理、ゆで料理から、パスタや温泉卵、このひとつでできるとのこと。調理家電ということで機械オンチな私はいろいろ不安でしたが、とくに難しい操作はないようで安心しました。
第一弾はまず肉ジャガに挑戦することにしました。
書かれていた材料を切って入れていきます。
調味料もきちんと計っていれます(普段つくるときは目分量なんですが、機械が相手なので言われたことは守ります)。無水調理なので、お水は入れません。
ホットクックの特徴のひとつが、この内ブタにセットする「まぜ技ユニット」。自動で料理をくるくるとかき混ぜてくれるというわけです。ゆで料理や蒸し料理などの場合は外して使います。
フタをしてスイッチオン。肉ジャガはどうやら35分かかるそう。けっこう時間がかかりますね…。とはいえ、つきっきりになる必要はないので、自由時間が増えた…ということで、ほかの家事をやったり筋トレをしたりして過ごしました。
そしてSHARPの家電は、ときどきしゃべってくれます。「おいしくできますよ〜に」。ひとりでつくっていると、心強いです。この後の話になりますが、記念すべき10回目の使用のときは、ファンファーレのような音楽が鳴りました。
●肉ジャガが完成!ほくほくのジャガイモ、トロトロのタマネギに感動
できあがりのお知らせがあり、わくわくしながらオープンすると…完成していました!
ジャガイモはホクホク、タマネギはトロトロ。自分で鍋でつくったのでは、ここまで上手にできません。
ただ、正直に言うと、味つけは好みではありませんでした。つくりながら味の調整をしていくというのが、できないのがホットクックさんの弱点かもしれません。ただ、味よりもラクさはすごいです! ロジカル家事を提唱する勝間和代さんがハマるのもわかります!
それからなるべく毎日、ホットクックに挑戦してみようと思いました。
●驚くほどおいしかったサラダチキン。低温調理ならではの仕上がりに
体重が気になる中年夫婦なので、ヘルシーなメニューに挑戦したい。そこでダイエットメニューの王道・サラダチキンをやってみました。結論から言いますと、これが一番やってよかった料理です。
ポリ袋に鶏ムネ肉を入れ、ひたるくらいのお水を入れます。
付属のレシピには書かれていなかったの、「ホットクック サラダチキン」でレシピを調べたところ、低温調理が適しているそう。ただ「60℃ 2時間」と出てきてびっくり。2時間もかかるんだ…。
でも、じっくりと時間をかけただけあり、できあがりはすばらしいものでした。これまでサラダチキンは電子レンジで5~6分ほどで時短でつくっていたのですが、比べものにならないほど、しっとりやわらか。市販品とそん色ありません。
※ブロッコリーと卵は別途鍋でゆでたものです。
この究極のサラダチキンに出合えただけでも、レンタルした甲斐がありました。
●そのほかホットクックにつくってもらった料理
この2週間、私がつくった料理の一部を紹介します。
【スープパスタ】
テレワーク中のランチとしてつくったパスタです。乾麺のパスタと材料と入れてセットするだけなので、待ち時間も仕事にあてられて、とても助かりました!
【カボチャの煮物】
滅多にやらないカボチャの煮物もあっという間にできました。無水なのでホクホクな仕上がり。
【豚バラ大根】
なかなか火がとおりにくい大根も、味しみしみのしっとりした仕上がりに。
【蒸しささみ、蒸し野菜】
蒸し野菜もできました。ただ、あまりたくさんの量を入れられないので、つくりおきのため、まとめてつくるのは難しいですね。
そのほか、温泉たまご、ゆでたまごといった料理に添えるためのものから、市販の冷凍シュウマイを蒸したりといろいろ試してみました。指示されたものを入れてスイッチを押して放置しておくだけで、だいたいのものが完成しています。ホットクックの可能性は無限大ですね!
●2週間が経過して返却。結局、ホットクックは買いだったのか?
そうこうしているうちに2週間がたち、Rentioから返却日のお知らせメールが。さて、私は買うに至ったのでしょうか…?
答えは、「買わなくても困らない」でした。つまり、今は購入しないという結論です。
結局、ヘビロテしたのは最初の1週間でした。それは、「期限つきで借りたんだから使わなきゃ」と考えていたから。
最後の1週間は普通にフライパンを振り回して料理をつくっていたのです。レンタル料のもとをきっちり取れたのか問われると微妙なところかもしれません。
買うに至らなかった理由としては以下です。
・コンパクト版だけあり、たくさんの量がつくれない(だいたい一回分を2人で食べきってしまう)
・途中で味の調整ができない
・ホットクックに調理してもらいたいメニューがあまり思い浮かばない
個人的には、手間がかかっても料理をする方が楽しい、という結論になりました。コロナウイルス感染拡大の影響で外出自粛という流れになり、じっくり料理にあてる時間ができたというのも大きいかもしれません。
ただ、子育て中の友人は、料理に時間をかけられない分とても助けられていると言っていたので、いつか家族が増えたりしたときは、大きい方のホットクックを買う日が来るのではと思っています。
2週間とてもお世話になりました。ほったらかしで調理をしてくれる。この貴重な“時間”を有意義に使えるというのは、多忙な現代人にとっては大きな支えになると思いました。
<撮影・文/まいまい>