ハリウッドスターの一人であるヒュー・ジャックマン。ミュージカル作品にも出演し、華麗な歌声に魅せられるファンも多い。そんな彼が出演したおすすめ映画をまとめてご紹介。

ヒュー・ジャックマン プロフィール

ヒュー・ジャックマンは、1968年10月12日生まれ、オーストラリア出身。大学卒業後に演劇学校に進学し、1994年にTVドラマで俳優デビュー。『Paperback Hero(原題)』(99)で映画デビューを飾る。舞台作品への出演で実力と知名度を高め、『X-メン』(00)でハリウッド進出を果たす。

『ニューヨークの恋人』(01)、『ヴァン・ヘルシング』(04)、『プレステージ』(06)など話題作への出演を重ねる。

ミュージカルの分野でも活躍をみせ、多数の舞台作品で主演を務めるほか、映画『レ・ミゼラブル』(12)、『グレイテスト・ショーマン』(17)などでも見事な歌声を披露。数々の映画賞のノミネートを果たしている。

『X-メン』(2000)

大人気マーベル・コミックを、のちに『ボヘミアン・ラプソディ』で社会現象を巻き起こすブライアン・シンガー監督が実写映画化。

遺伝子の突然変異により特殊な力を持ってしまった“ミュータント”のウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)は、同じ力を持つ家出少女のローグ(アンナ・パキン)と出会う。世界征服を企む別のミュータント集団の存在を知り、人間を守るための闘いに身を投じていく。

メインキャストのウルヴァリンを演じ、ハリウッド進出を果たしたヒュー・ジャックマンは、本作が出世作となり人気と知名度を確立した。

『ニューヨークの恋人』(2001)

『17歳のカルテ』、『フォードvsフェラーリ』などのジェームズ・マンゴールド監督によるロマンティック・ラブストーリー。

時は1876年、ニューヨーク。結婚相手を決められずに悩むレオポルド公爵(ヒュー・ジャックマン)は、怪しげな男を追って橋から転落し、現代のニューヨークにタイムスリップしてしまう。そこでキャリアウーマンのケイト(メグ・ライアン)に出会い、二人は恋に落ちるのだが……。

マンゴールド監督とヒュー・ジャックマンが初タッグを組んだ作品。ヒュー・ジャックマンの貴族たる優雅な佇まいが美しい。

『ヴァン・ヘルシング』(2004)

モンスター・ハンターであるヴァン・ヘルシングの活躍を描いたアクション・アドベンチャー。監督は「ハムナプトラ」シリーズなどのスティーヴン・ソマーズ。

時は19世紀、不死身のモンスター・ハンターであるヴァン・ヘルシング(ヒュー・ジャックマン)は、ドラキュラの抹殺の命を受ける。400年にわたりドラキュラ一族と闘い続けてきたヴァレリアス家の末裔・アナ(ケイト・ベッキンセール)とともに、運命をかけた闘いに身を投じていく。

主演を務めたヒュー・ジャックマンが演じるヴァン・ヘルシングは、凄腕のモンスター・ハンターという役どころ。さまざまな秘密兵器を駆使して怪物と闘うアクションシーンも見どころの一つ。

『プレステージ』(2006)

クリストファー・プリーストのSF小説「奇術師」を、『インセプション』、『インターステラー』などのクリストファー・ノーラン監督が実写映画化。過去の因縁にとらわれた2人の天才マジシャンの闘いを描いたヒューマンサスペンス。

天才マジシャンのアンジャー(ヒュー・ジャックマン)とボーデン(クリスチャン・ベイル)は、かつて同じ奇術師のもとで修業を積んでいた。しかし、アンジャーの妻がマジック中に事故死したことにより、2人は敵対。復讐に燃え、マジックで相手を追い詰めていく。

過激な復讐劇に溺れるヒュー・ジャックマンがみせる、憎悪と悲しみの姿が胸を打つ。

『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(2009)

「X-MEN」シリーズの人気キャラクター・ウルヴァリンの誕生秘話を描いたスピンオフ作品。監督は『ツォツィ』で第78回アカデミー賞外国語映画賞を受賞したギャヴィン・フッドが担当。

驚異の生命力と特殊能力によって150年もの間共に生きてきた兄ビクターと弟ローガンは、とある事件を機に関係を断つ。その後ローガンは恋人と平和に暮らしていたが、ある悲劇に見舞われる。

ウルヴァリンを演じるヒュー・ジャックマンは、本作でプロデューサーとしても参加している。

『リアル・スティール』(2011)

ロボット格闘技を通して親子の絆の再生を描く、アクション・ヒューマンドラマ。「ナイト ミュージアム」シリーズのショーン・レヴィが監督を務め、スティーヴン・スピルバーグ、ロバート・ゼメキスらが製作総指揮に名を連ねる。

ロボット格闘技が大流行する近未来、元プロボクサーのチャーリー(ヒュー・ジャックマン)は活躍の場を失っていた。ある日、妻との離婚で離れて暮らしていた息子・マックス(ダコタ・ゴヨ)を預かることに。父子の暮らしはかみ合わないが、旧式ロボット“ATOM”を発見し、思わぬ展開が訪れる。

ヒュー・ジャックマンは、かつては自分の夢のために家族を捨てたダメな父親だったが、再会した息子のために奮闘するという役どころを演じている。

『レ・ミゼラブル』(2012)

ヴィクトル・ユゴーの同名小説を原作とし、世界各国でロングラン上映されたミュージカルを実写映画化。監督は『英国王のスピーチ』『キャッツ』などのトム・フーパーが務める。

貧しさからパンを盗んだ罪で19年間投獄されたジャン・バルジャン(ヒュー・ジャックマン)。仮釈放後も盗みを働いてしまうが、老司教の慈悲に感銘を受けて改心する。やがて運命の女性ファンテーヌ(アン・ハサウェイ)と出会うが……。

主演を務めたヒュー・ジャックマンは、演技力とともに舞台作品で培った見事な歌唱力を披露し、第70回ゴールデングローブ賞 主演男優賞を受賞した。

『プリズナーズ』(2013)

『メッセージ』、『ブレードランナー 2049』などのドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が手掛けるクライムサスペンス。誘拐された娘を思って暴走する父親と、事件の顛末を描く。

感謝祭の日、平和な田舎町で少女が失踪。警察が捜査に当たるが手掛かりは少なく、第一容疑者は証拠不十分として仮釈放されてしまう。父親のケラー(ヒュー・ジャックマン)は、第一容疑者の証言から真犯人を確信し、娘を救うために一線を越える決心をする。

主演を務めたヒュー・ジャックマンがみせる、苦悩や憎悪に満ちた演技から目が離せない。

『グレイテスト・ショーマン』(2017)

実在の興行師P・T・バーナムの人生を描いたミュージカル映画。監督はマイケル・グレイシーが務め、音楽は『ラ・ラ・ランド』のベンジ・パセックとジャスティン・ポールが担当。

貧しい家庭で育ったP・T・バーナム(ヒュー・ジャックマン)は、裕福な家の娘、チャリティ(ミシェル・ウィリアムズ)と結婚、2人の娘にも恵まれる。家族を幸せにするために、バーナムは過去に類を見ない盛大なショーを作り上げようと奮闘する。

主役を務めたヒュー・ジャックマンは、『レ・ミゼラブル』に続き華麗な歌声を披露。P・T・バーナムの人生を体現し、大きな話題となった。

『フロントランナー』(2018)

実在の政治家ゲイリー・ハートのスキャンダルと失脚を描いた人間ドラマ。監督は、『マイレージ、マイライフ』『JUNO/ジュノ』など、繊細な心理描写に定評のあるジェイソン・ライトマンが手掛けた。

大統領選を控えた1988年のアメリカ。ゲイリー・ハート(ヒュー・ジャックマン)は、最有力候補“フロントランナー”として注目を集め、当選確実とされていた。しかし、マイアミ・ヘラルド紙の記者が報じたある疑惑によってハートは一気に失脚、政治生命を絶たれてしまう。

誠実な役柄を演じることが多いヒュー・ジャックマンが、政治と報道の在り方を問う社会派ドラマで、これまでとは一味違う顔を見せる。

【文・ココネコ】

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