「はっくしょん!」「ずびずび」今年もやってきました、花粉の季節。特に、毎年2〜3月は、花粉がバンバン飛び回るので、マスクやメガネが手放せないという人も多いのでは? スギ花粉症は国民の20%が発症していると言われている。つまり、5人に1人は「おれ、花粉症です」というわけだ。ああ、なんてこと!

 しかし、そんな花粉症から救ってくれる島があるらしい。なんでも奄美大島は「花粉がない島」で、花粉症の報告は1件もされていないそう。飛び回る花粉にお悩みのあなた、Shall we go to 奄美?

 そんなに簡単に遠い奄美大島になんて行けないよ・・・とお嘆きの人にとって、とっておきの情報が! 「花粉症のない島」モニターツアー、なんていうものがあるそうですよ! 今回、奄美大島をモニター旅行にしたきっかけを三菱UFJリサーチ&コンサルティングの相川さんにうかがった。

 なぜ、奄美大島をツアーに指定したのですか?

 「そもそも、国土交通省が調査を計画したのがきっかけです。目的は、奄美群島の地域振興ですね」

 ツアー内容には勉強会が組み込まれているそうですが、具体的には何をするのでしょう?

 「流動的ではありますが、『奄美大島の自然環境とスギ花粉について(仮)の勉強会』と題して、お医者さまにもお話しいただく予定です」(同)

 このモニター旅行の対象者は「奄美空港を起点に奄美群島に3泊以上滞在される花粉症の方」で、募集人数は10名程度。ツアー代金は本人負担なので、飛行機や宿泊施設の手配などは個人で行わなければならないが、協力謝礼の商品券が支給される。

 肝心のツアースケジュールは、3月8日に行われる勉強会への参加や、ツアー前後のアンケート協力、ツアー期間中に医師の問診を受ける以外は、フリースタイルだ。残念なことに、このツアーは2月下旬に募集を締め切っているので、どうしても花粉に耐えられない! と花粉から逃れたい人は、個人的に奄美大島に足を運んで見るのもいいかもしれません。ちなみに、「奄美大島観光インフォメーション」というWebサイトでは、素泊まり3000円〜の宿泊施設も掲載しているので、ちょっとした「避粉バカンス」をしたい人はチェックしてみては?

 結局、花粉症対策のキモは「花粉を避ける」。これっきゃありません。現在、ウェザーサービスとNTT−GPエコでは、花粉飛散経路探索プロジェクトも行われている。これは、スギ花粉がどこから飛んでくるのか精密に予測できる。2km四方、1時間毎の花粉飛散量を予測して、ピンポイント予報的な役割を果たしてくれるので、花粉を避ける参考にしたいもの。

 さて、花粉症のあなたは奄美に行ってもよし、地道に花粉を避けてもよし、なんとかこのシーズンを乗り切ってください。お大事に。(押木真弓/verb)

■関連リンク
「花粉症のない島」モニターツアー参加者募集!
奄美大島観光インフォメーション
花粉飛散経路探索プロジェクト