ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ問題映画化、本格始動
米ハリウッドの元大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの長年にわたるセクシャルハラスメント(セクハラ)や性的暴行を暴いた報道を映画化するタイトル未定の作品で、映画『コレット』のレベッカ・レンキェヴィチが脚本家として雇われ、製作が本格始動していることがColliderほか複数メディアによって明らかになった。
本作は、アンナプルナ・ピクチャーズとブラッド・ピットの制作会社プランBが製作する予定。ストーリーは、ニューヨーク・タイムズの記者ジョディ・カンターとミーガン・トゥーイー、編集者レベッカ・コーベットが、ワインスタインのセクハラや性的暴行疑惑を追及した経緯を時系列で追ったもの。第88回アカデミー賞で作品賞を受賞した映画『スポットライト 世紀のスクープ』のようなアプローチで描く予定でいるようだ。この報道でカンターとトゥーイーは、ニューヨーカー誌に寄稿したローナン・ファローと共に、ピューリッツァー賞を受賞している。
ニューヨーク・タイムズ紙には、2017年10月5日にワインスタインのセクハラの告発記事が掲載され、100人以上の女性がセクハラ、性的暴行を受けたことをカミングアウト。後にセクハラ撲滅を訴える「#MeToo」ムーブメントが起き、影響力のあった男性たちが、次々に失脚していった。
脚本を執筆することになったレンキェヴィチは、女性作家シドニー=ガブリエル・コレットを描いた『コレット』、1960年代に修道院で育った少女が自らの出生の秘密を知る旅に出る姿を描いた『イーダ』などの社会派映画を手掛けてきた。監督や俳優陣はまだ決まっていない。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)