これがPS5開発機のデザイン? ブラジルで特許発見
Justin Sullivan/Getty Images

ソニーが次世代ゲーム機PlayStation 5(以下PS5)あるいは開発機と思われるデバイスのデザイン特許をブラジルにて申請および取得していることが報じられています。2020年4月までに出る可能性はゼロと公式回答されているPS5ですが、水面下では着々と準備が進められているのかもしれません。

このデザイン特許はSIE(Sony Interactive Entertainment)がブラジルのINPI(国立産業財産権院)に申請した分を、オランダのテックサイトLetsGoDigitalが発見したもの。その後、本特許は8月13日にWIPO(世界知的所有権機関)データベースに登録されています。

特許の説明としては「電子機器に適用される/電子機器の構成」とシンプルな一文があるだけ。そのカテゴリはクラス14.02、すなわち「データ処理機器および周辺機器」であり、ゲーム機も含まれるものです。

これだけではPS5関連と推測するだけの根拠に乏しいのですが、注目すべきは「YUSUHIRO OOTORI」というデザイナー名です。それはP4の設計にも深く関わったSIEのエンジニアリングディレクター、鳳康宏氏を意味していると思われます(発音が微妙に違いますが)。

さらにLetsGoDigitalは、昨年SIEがPS4のデザイン特許をブラジルで取得していることを指摘。2つの登録内容を並べると、いずれもカテゴリはクラス14.02であり、本特許も「PS4の後継機に関連するもの」を連想させるわけです。

さてデザインの詳細を見ると、本体ケースには通気口を思わせるいくつかのスリットがあり。そして中央には明確な「V」が刻まれており、PS「5」との強い関連を示唆しています。

特許文書にはそれ以上の手がかりはありませんが、ゲーム開発者と称する「Matthew.Stott」が「これはウチのオフィスにある開発キットだよ」とツイート(現在はアカウントごと削除済み)。この人物はCodemasterのシニアアーティストMatt Scott氏ではないかと推測されています(確証はありませんが)。



今回の特許情報は文書に含まれている手がかりが乏しく、裏付けとなる関係者の確かな証言もないため、信ぴょう性については判断を保留しておくべきでしょう。

とはいえ、PS5開発を主導する1人であるマーク・サーニー氏のいう革新的な機能の数々が本当であれば、開発者もハードに慣れるために相当の期間が必要とされるはず。仮に2020年春に発売として、逆算すれば現時点で開発キットが各所に配られていてもおかしくはない......ということで、続報を待ちたいところです。