コンビニ100円コーヒーの濃度を調べてみた|2019年7月
コンビニ100円コーヒーの濃度を1年ぶりにチェックしてみました。
1年前と比べるとセブン-イレブンは新型コーヒーマシン(自動認識するやつ)へのリプレースが進んでいるし、ファミリーマートは「濃いめ」設定が用意されたりと、変化している点もあるので改めて。なんとなく濃度が気になる方、ご参考にどうぞ〜。
コーヒー濃度の測り方
コーヒー濃度は、カフェ業界で一般的な TDS(Total Dissolved Solid)で算出しました。TDSとは水中に溶け込んでいる物質の濃度=総溶解固形分のこと。ブラックコーヒーの場合は、ほとんどコーヒー成分による濃度と考えてよいかと思います。TDSの算出にはアタゴ製濃度計『PAL-COFFEE(BX/TDS)』を使用。25℃前後で測定し、安定した値を採用しました。典型的なフィルターコーヒー飲料のTDS値は1.00〜1.50%程度になります。
今回チェックしたのはセブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンの100円コーヒー(最小サイズ / ブラック)。各コンビニそれぞれ3店舗で2杯ずつ購入し(可能な限り異なるマシンで抽出、セブンはすべて新型)、TDS値を測定しました。ファミマの場合は「濃いめ」も同様に購入しています。
コーヒー濃度(TDS)いちばん濃いのは「ファミマ(濃いめ)」
セブン-イレブン|平均1.23%(昨年1.21%)ファミリーマート|平均1.12%(昨年0.94%)ファミリーマート(濃いめ)|平均1.36%ローソン|平均1.05%(昨年1.20%)今回チェックした中では、ファミマのブレンドコーヒー(濃いめ)が平均1.36%でもっとも成分濃度が高いコーヒーでした。セブンもやや濃いめのセッティングですね。
コーヒー濃度のバラつきを見ると、ローソン(MACHI Café)がもっともまとまりがよいという結果に。あえて評価すると、味わいが安定していると考えてもよいかと。ただし、どの店舗でもそうですが、コーヒーマシンのメンテナンス状態などによって濃度にバラつきが生じるのは仕方がないのかと思います。そのへんは受け入れるしかないですかね〜(微差を感じ取れるほど敏感な舌かどうかは別として……)。
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以上、コンビニ100円コーヒーの濃度チェック結果をお届けしました。
なお、濃度はおいしさの指標ではありません。各社はコーヒー豆の特性や意図するテイストに基づき、それぞれ適正な濃度コントロールを目指して設定しています。そのあたりは誤解のないようご注意くださいっ。
※本企画で測定した結果は目安です。すべての商品で同様の結果になることを保証するものではありません。雑学ていどの感覚で認識しておいてもらえればと思います。