アルベルト・ザッケローニ【写真:Getty Images】

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ザッケローニ監督率いるUAEがカタールに大敗

 サッカーアジアカップUAE大会は29日に準決勝を行い、カタールが開催国のUAEに4-0で快勝。初の決勝進出を決めた。UAEを率いたのは、元日本代表指揮官のアルベルト・ザッケローニ監督。決勝での“古巣”との対決はならず涙をのんだ。母国イタリアメディアも続々と伝えている。

 外交問題を抱える両国の激突。前半37分、カタールのエース、アルモエズ・アリが右足でゴールネットを揺らし、リードを2点に広げた。続々と集まり、歓喜の輪を作るカタールイレブン。ここに、なんとUAE側のスタンドから次々と靴が投げ込まれた。

 一足投げ込まれたのを皮切りに、関係者の制止を無視し、次から次へと選手めがけて、靴が投げ込まれた。大荒れのセミファイナルは“完全アウェー”を克服したカタールに軍配が上がった。

 UAEを率いていたザッケローニ監督にとっては、日本代表と対戦する目前での無念の完敗。母国でも続々と報道されている。

2011年は日本代表を率い、李忠成のボレー弾で優勝

 英衛星放送「スカイスポーツ」イタリア版は「ザッケローニ率いるUAEが4-0で撃破される」と題して伝え、「アルベルト・ザッケローニがカタールで荒々しい敗北を喫した」「UAEのアルベルト・ザッケローニは2011年の日本を率いての勝利の再現に失敗した」と日本を率いて頂点に立った2011年の再現はならなかったと報じている。

 また、イタリアスポーツ紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」も「ザッケローニのファイナルへの道絶たれる」と見出しをつけ、「決勝に進む道の途中でアルベルト・ザッケローニアジアカップへ別れを告げなければならなかった」と続けている。

 ザックジャパンは2011年にアジアカップ制覇。決勝での延長後半の李忠成のボレー弾は未だに語り草だ。あれから8年後に敵国の指揮官として、ホームで日本を迎え撃ちたかったが、あと一歩のところで力尽きた。(THE ANSWER編集部)