全国公開中の映画『ここは退屈迎えに来て』より、渡辺大知演じる<新保くん>の“黒髪”姿と“赤髪”姿が対照的な、2枚の場面写真が解禁となった。

© 2018「ここは退屈迎えに来て」製作委員会

本作は、東京で就職した後に地元へUターンした「私」が、退屈な日常に変化を求め、高校時代に憧れていた「椎名くん」に会いに行くさまを描いた青春物語。何者かになりたくて東京で就職したものの、10年経って何となく地元へ戻ってきた主人公「私」役の橋本愛をはじめ、元彼「椎名」を忘れられない「あたし」役に門脇麦、青春時代にみんなが恋焦がれた「椎名くん」役に成田凌が扮する。監督を『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『伊藤くん A to E』『ママレード・ボーイ』などで知られる廣木隆一が務める。

渡辺大知

渡辺が演じるのは、橋本愛扮する<私>と成田凌演じる<椎名くん>の同級生<新保くん>。解禁となった場面写真は、同じ「ゲームセンターでゲームに興じる姿」でありながら、1枚は「学生服に黒髪」、もう1枚は「ラフな服装に赤髪」と、全く異なる<新保くん>の姿が写されたカットだ。

渡辺大知

<新保くん>は、高校で誰からも人気の存在である<椎名くん>に対して、密かな憧れの気持ちを抱き、10年たっても不器用ながら孤独と共に生きている。成績優秀な高校時代と違い、フリーターとしてゲームセンターで時間をつぶす姿は、まさに“青春とその後を描いた”本作の象徴とも呼べる存在と言えるだろう。

そんな繊細な役どころを真っ直ぐに演じきった渡辺は、兵庫県出身でロックバンド・黒猫チェルシーのボーカルとして活躍していた音楽ジャンル出身の俳優。2009年、田口トモロヲ監督の『色即ぜねれいしょん』で俳優デビューすると、第33回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。以降、音楽活動と並行し、数々のドラマ・映画にて俳優活動を展開し、昨年公開された『勝手にふるえてろ』でも抜群の演技を魅せ話題となったばかりだ。さらに、2018年は本作をはじめ、『寝ても覚めても』『体操しようよ』『ギャングース』と、その勢いはとどまるところを知らない。

渡辺大知

渡辺のように音楽活動をメインとしつつも、俳優としても成功を収めるマルチな才能を持った俳優は、近年どんどん頭角を現してきており、ソロアーティストとしても活躍する星野源や、銀杏BOYZの峯田和伸、RADWIMPSの野田洋次郎など、映像業界からの引きの強さが見て取れる。

本作で、<新保くん>が抱える想いの吐露とも言えるその切ない表情や佇まいは、観る人の心に深く突き刺さるほどに痛く、切ない。9月に所属バンドの黒猫チェルシーを活動休止し、ますます今後の活動への期待がかかる渡辺は、俳優としてもさらに演技力に磨きをかけ、さらなる新境地を見せてくれるだろう。

映画『ここは退屈迎えに来て』は全国公開中

© 2018「ここは退屈迎えに来て」製作委員会

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