エンジンの負担も減って燃費向上にも効果あり!

 最近は純正装着だけでなく、ネット通販などでも激安LEDバルブが売られていて、実際に付けてみても問題なく使えたりする。LED化するメリットはというと、クリアな明るさやシャープな点滅などいろいろとあるが、そのひとつが消費電力の低さにあるだろう。パッケージのワット数を見ても従来からのハロゲン球よりも格段に小さくなっている。12Vは変わらず、流れる電流は確実に少なくなっており、車両に対する負担は減っている。

 バッテリーの電気は基本的に始動時に使われるだけなので、発電機への負担が減ることに。発電機は消費電力に合わせて発電するのだが、発電時は回転が重たくなる。そうなると、エンジンへの負担が増すわけで、結果として燃費がダウン。消費電力が少ないLEDにすれば燃費にも有利になる。自動車メーカーがLED化を進める理由のひとつがこれだ。

 また最近では、加速時などの負荷をかけたくないときには発電を止める可変タイプの発電機が採用されているので、バッテリーの負担も増えてきている(発電が止まっている場合はバッテリーの電気を使用)し、アイドリングストップ時も同じだ。

 LED化するのは、それらへの負担減という点で大いに有効となる。となると、電気系が弱い旧車にも最適と言っていい。ただ、LEDは電気の供給が不安定だと壊れたり、点灯しなかったりするので、旧車だと現代のクルマのようにポン付け、すぐにLED化ということにはならないこともあるのは、頭に入れておいたほうがいいだろう。