笑顔を絶やさない穏やかな雰囲気が印象的だったガブリエル・シャビエル。インタビューでは意外な一面も垣間見えた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 1年でのJ1復帰を目指す名古屋において目標達成のためのキーマンは誰か? 佐藤寿人、シモビッチ、田口泰士、楢粼正剛らタレントが揃うチームで、7月に加入した新助っ人の名を挙げる人は少なくないはずだ。

 
 超絶技巧で観る者を魅了し、J2の9試合で3ゴール・9アシストの成績を残すガブリエル・シャビエル。彼が加わったことで名古屋の攻撃は格段に破壊力が増した。
 
 では、その高い技術をどう身につけたのか。それは幼少期の経験が大きかったという。
 
「小さい頃にはフットサルをやっていてテクニックをたくさん覚えました。それと7年間在籍したサンパウロの下部組織でもサッカーの基礎的な技術を学びました」
 
 また、当時のアイドルも興味深い。
 
「憧れたのはジダンでした。それから2002年の日韓ワールドカップを戦ったブラジル代表も大好きでした。ロナウジーニョ、ロナウド、デニウソン、リバウド、ロベルト・カルロス……お手本となるばかりでした」
 
 9歳の時に開催された日韓ワールドカップのブラジル代表に魅了され、プロ選手、そしてセレソン入りを夢見たという。
 
「まず目指すのはJ1復帰。その過程でこのクラブに名を刻めれば幸せです。それにヨーロッパでプレーしたいという夢もあります。ブラジル代表入りも狙っています。個人的な目標はたくさんあります」
 
 そう語る表情には柔和な笑顔が溢れ、目は輝いていた。24歳の小さなテクニシャンは大いなる可能性を秘める。久々に現われた本格助っ人のプレーは一見の価値ありだ。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
※ガブリエル・シャビエル選手のインタビュー全文は、9月14日発売の「サッカーダイジェスト 9月28日号」(ガブリエル・シャビエル/「笑顔の奥に秘めた笑顔」)にて掲載。今後の昇格争いへの想いなどを語っています。