MACO 撮影/森田晃博

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「私にとって歌は“日記”です。みんなが共感する歌詞を書いているのではなく、私自身の中にある宝物を言葉にして、それを世の中にさらしているということかな(笑)」

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 現在、10代〜20代の若者たちから支持を集めている、シンガー・ソングライターのMACO。恋愛リアリティー番組『テラスハウス』のオープニングテーマになったテイラー・スウィフトの『We Are Never Ever Getting Back Together』を日本語でカバーしたYouTubeの動画で一躍話題になり、YouTubeの総再生回数は、日本人アーティスト最速で8000万回を突破した。

 函館出身の26歳。21歳のとき、地元の音楽イベントで歌っていたところを所属事務所のマネージャーにスカウトされ、上京しメジャーデビュー。

「それまで自分がプロになるなんて考えたこともなかったのですが、声をかけていただいたことがタイミングになりました。東京、行っちゃえって(笑)」

 しかしプロとして音楽に向き合ったとき、自分と周囲の意識の違いに戸惑ったという。

「趣味でやっていた音楽が仕事になった瞬間、こんなにも変わるものなんだな、って。すごくいい詞ができた、と意気込んでも、スタッフさんからは“どこがいいのか全然わからない”ってダメ出しされるし(笑)。でも、自己満足じゃいけないんだ、って気がついて、みんなの言葉を素直に聞けるようにはなりました」

 いい歌詞を書くには、いい恋をしていないと無理、と話す彼女。

「ファンの方が、こういう恋をしたい、という擬似体験をできるのが私の歌なのかなと思っています。私の世界でキュンとしたり、失恋ソングで病んだり(笑)。みんな、恋がしたいんですよ!」

■初のフォトエッセイ『タイムマシンができたなら。』出版

 小さいころから音楽好きな家族の中で育ってきた彼女。歌うこと、恋愛観、友達のこと──。すべての“偶然”が“運命”で、歌うために生まれてきた彼女の“必然”を支えた25年を故郷・函館で振り返る。「私の“これまで”がこの本に詰まっています。読んでいただければうれしいです」(MACO)
(8月4日発売 主婦と生活社刊 1694円 完全未発表の新曲入りCDつき)