竹内涼真、高畑充希は「カホコにも似てるなと感じるときがあります(笑)」
「『ひよっこ』の好青年役とは違って、ひねくれ者であまり本性を見せない役どころ。最初は朝ドラの撮影が終わってこの現場に入ると、役のテンションが合わないときもあったんです。戸惑いもありましたが、ある意味、自由に動けるし難しいけどやりがいもある。
これをちゃんと演じ切ることができたら、俳優としてさらに成長できるなって強く感じました」
朝ドラ『ひよっこ』では、演じる島谷がヒロイン・みね子(有村架純)のもとを去り“島谷ロス”とお茶の間が騒然。185cmのすらっとした身体と爽やかなたたずまいで大ブレイク中の竹内涼真(24)。『過保護のカホコ』(日本テレビ系 水曜 夜10時〜)では画家志望の大学生・麦野初(はじめ)を熱演中。主人公のカホコ(高畑充希)は同じ大学に通い無菌状態で育った超箱入り娘だ。
「彼女だったら……大変だなって思います(笑)。でも、カホコはウソとかなさそうだし、いつも一生懸命なので、一緒にいるうちに “この子を守ってあげたい”とか何かをしてあげたいなって気持ちが芽生えるかも。そうなったら自分も過保護にしちゃいそうですけど(笑)」
事務所の先輩である高畑とは、今回が初共演。
「普段はサバサバしているし、現場のみんなに愛されていて、自然と自分のペースを作れる方。さらに僕が気を遣わずお芝居できる空気感を作ってくださっているので、お互いにペースをつかみつつ演技ができている感じです。
カホコにも似てるなと感じるときがありますよ。たまに表情が停止しているときがあるので(笑)」
学費を稼ぐためバイトに明け暮れ、キラキラのキャンパスライフとは真逆の生活を送る麦野。
「僕も一般的に想像するキャンパスライフは送ってないですね。5歳から始めたサッカーに明け暮れていたので」
いろいろ悩んだという、人生の決断の裏にはこんな出会いが。
「僕は目標がないとダメなタイプで、サッカー選手の夢をあきらめたとき、何か将来やりたいものを見つけたかったんです。そういう意味でも、早い段階で今の仕事に出会えたのは幸運です」
時折、笑顔を交えながらも、どんな質問にも真摯(しんし)に丁寧に答えてくれる竹内。それは親の厳しいしつけの賜物(たまもの)?
「両親というより、サッカーのコーチが厳しかったんです。練習で家にいる時間が短くて、礼儀や挨拶、先輩との上下関係とかはサッカーから学んだことが多かったですね。逆に両親とは隠し事も恥ずかしいと思うこともないほど仲がよくて。まるで友達みたいです(笑)」
写真集の撮影で訪れた台湾で…
そんな竹内は2冊目の写真集『1mm』を7月22日に発売。2月に撮影のため、1度は訪れてみたかったという台湾を旅した。
「独特な夜市のライトの色とか、何気ない山の風景とか、台湾の色のあふれる景色の中で写真を撮りたかったんです。行ってみると親日家の方も多かったですし、何を食べても美味しくて。
いちばん驚いたのが台湾のお茶。おもてなしで、ワイングラスに入ったものを飲ませていただいたんですが“うわ、おいしい!”ってお茶で初めて感動しました。次に行くならトルコ。(中華、フレンチと並ぶ)世界三大料理のひとつを本場で食べてみたいからです(笑)」
夏の初体験の思い出は?
「去年の今ごろは『時をかける少女』の撮影を静岡の沼津でやっていて。そこで初めて夏に何回も海に入ったんです! サッカーをずっとやってたので、夏休みって毎日練習なんですよ。学校がないぶん練習時間も長いし(笑)。だから、海に行くとかほとんどなかったんです。撮影以外でも入ったりして、いや〜最高でした! 夏を生きているって感じでしたね(笑)」