『ひよっこ』木村佳乃、夫・実と衝撃の再会「複雑な感情が押し寄せてきました」
視聴率が20%超えで折り返し、盛り上がりを見せる朝ドラ『ひよっこ』。2年半ぶりに夫の実と“再会”する谷田部美代子役の木村佳乃(41)に話を聞いた。
「私、実(沢村一樹)さんと美代子は恋愛結婚じゃないかと思っているんです。お見合いだとしても、心底惚れ抜いているというか、大好きですよね。2年半ぶりの再会のシーンを撮影していて、すごく思いました」
記憶喪失で家族のことを忘れ、あろうことか人気女優の川本世津子(菅野美穂)と暮らしているという事実をつきつけられた美代子。みね子からの知らせを受け、“この人の妻は私”という強い気持ちで東京へと向かうのだが――。
「演じていて、いろいろと思うところはありましたね。美代子にしてみれば、無事に生きていてくれた喜びの反面、世津子さんと2年半も暮らしていたということを知るんですから。考えたくないことも考えちゃうし……、いろいろありますよね。
女性としてのプライドもあり、まったく自分のことを覚えていないこの人は、これからどうするのだろう? 世津子さんのところに残りたいと言うかもしれない。私の中にも複雑な感情が押し寄せてきました」
106話(8月3日放送)でみね子、美代子、実、世津子の4人で対峙(たいじ)するシーンは、カットなしの長回しだったという。
「放送15分のうち、13分くらい。オープニングを除くと、ほぼこの回は再会のシーンだけなんです。ずっとカメラが回っていて、セリフを覚えるのが大変だな、とか(笑)。でも、岡田さんの脚本は心を打つセリフが多くて、実はすごく覚えやすいんです。そのセリフに負けないように、という思いで演じていました」
クランクインしてから約9か月。いちばん心に残っているセリフは、11話(4月14日放送)のあの言葉だという。
「“いばらき”です。実さんの行方を捜している中で、警察に行ってもたらい回しにされ、まじめに取り合ってもくれなくて……。あげくの果てに故郷を“いばらぎ”と言われたときに抑えていたものが、わっと出て。あのシーンのセリフは奮い立ちましたね」
みね子の恋愛、応援してます!
「みね子は本当に親孝行。家計が苦しいのを察して、19歳、20歳の女の子が進んで東京へ出稼ぎに行って、お給料のほとんどを仕送りしてくれているんです。本当なら、もっと楽しいこともできる年齢なのに……。母親としてはすまない気持ちでいたので、“好きな人ができた”と手紙をもらって、もう美代子としては本当にうれしいわけですよ。
島谷くん役の竹内(涼真)くんとは共演シーンはなかったけど、中打ち上げのときにお会いしました。好青年で、背が高くてハンサムだったなぁ(笑)。みね子と別れたのは残念だけど、私、実はヒデくんも好きなんですよ。演じている磯村(勇斗)くんはすごく努力家で。包丁さばきなどはすごく練習しています。彼にはちょっと一目置いています」