木村拓哉 『検察側の罪人』ロケ現場で見せたカット前後の切り替えがスゴい
7月下旬、都内を走る首都高速道路高架下の空き地に、来年公開予定の映画『検察側の罪人』ロケに臨む木村拓哉の姿があった。この日は珍しく気温30度を下回ったが、猛暑の中で連日スーツを着込んでいる彼にとって、例年以上に熱い夏になりそうだ。
「木村さんは東京地検を舞台にエリート検事を演じます。フジテレビ系『HERO』シリーズで、カジュアルな型破り検事を演じましたが、今回は常に眉間にしわを寄せているようなお堅い役柄。場はピリッとした空気に包まれています」(映画雑誌編集者)
共演に嵐の二宮和也、ヒロイン役として吉高由里子が出演。ほかにも松重豊や山粼努、八嶋智人、高架下ロケに参加した平岳大ら演技派が脇を固める。そんな豪華キャストの中でも、話題の中心にいるのが二宮だ。
ともにジャニーズとして国民的アイドルに上り詰めた2人は、今回が初共演となる。
「かつてSMAPのI元マネージャー、嵐を受け持つJ副社長と、“派閥”があったとされた彼らが対面するのはNHK紅白くらい。またキムタクは、中居正広とは違いジャニー喜多川社長の誕生日会にも出席していなかったことから、嵐メンバーとは交流はなかったはず。まさに“初共演”です」(スポーツ紙記者)
5月末から6月にかけて出演者、監督やスタッフとの顔合わせが行われ、2人も挨拶を交わしたようだ。
「恐縮しきりの二宮さんに、木村さんは“久しぶり。よろしく”とやさしく声をかけたようです。俳優として実績のある二宮さんだけに“安心できるね”と、べた褒めしていたと」(映画配給会社関係者)
この“世紀の共演”が発表されたとき、一部で2人の関係をいぶかしむ声も聞こえていた。というのも、
「映画『無限の住人』の初週動員数が明らかになった直後の情報解禁だったからです。お世辞にも好発進とはいかなかっただけに、より大きなニュースをかぶせて話題を逸らせたのでは、と。また人気凋落とされているキムタクだけに、“ニノのバーターでは”と揶揄される始末で」(芸能レポーター)
ストーリーにしても、木村と若手検事役の二宮が対立する内容で、どちらかというと二宮が木村をただす役にもとれるという。やはり、“二宮の映画に木村”なのだろうか。
「いえ、昨年末の時点で木村さんありきの主演映画の製作がすでに企画されていたといいます。あくまで一番手は木村さんですよ。
ただ解禁は当初、クランクインに合わせた7月を予定していたとも聞いています。そして『無限の住人』はあくまで“Iさん案件”で、『検察側の罪人』がJ副社長の初めて携わる木村さん主演映画という扱いだとも。製作にも名前を連ねるみたいですね」(芸能プロ関係者)
そう、座長は木村。冒頭のロケでも、約30人の撮影スタッフたちを引っ張っていたのはまぎれもなく彼だ。
本番を前にして周囲を寄せつけない鋭い視線を向けていた木村だが、ひとたびカットがかかるとフニャっと表情を崩して人懐っこい笑顔で談笑。場を盛り上げていた。
「二宮さんはレギュラー番組の収録もあって、撮影スケジュールはまちまち。このときも、木村さんの“単独”シーンを撮り続けていたみたいですね。それでも、顔を合わせる現場では、木村さんは、“飯行くぞ!”と、二宮さんを誘ってコミュニケーションをとっています。やはり、木村拓哉。座長として上手ですよ」(前出・映画配給会社関係者)
まだまだ主役は譲れない。
※最終更新2017年8月1日16:15