浅野忠信、連ドラ『刑事ゆがみ』のオファー快諾が業界でウワサになってしまう理由
「10月クールの木曜夜10時から『刑事ゆがみ』(フジテレビ系)というドラマの放送が内定しています。ビッグコミックオリジナルで連載中の人気マンガが原作です。このドラマに出演するのは、浅野忠信さん。飄々とした刑事を演じてくれるのではないでしょうか」(テレビ局関係者)
ドラマ出演が珍しい浅野だが、そもそもこの作品はフジテレビ上層部の肝いり企画で、10月クールの月9で放送する予定だったという。
「制作サイドは、主演を明石家さんまさんにやってほしかったそうなんですが、断られてしまった。ちょうど木曜10時枠で予定していたドラマが篠原涼子さんや高橋一生さんと豪華なキャストが先にそろっていったため、そちらを月9にして『刑事ゆがみ』を木曜日にスライドしたんです」(前出・テレビ局関係者)
必死に出演者を探しているときに快くオファーを引き受けたのが浅野だったが、
「完全にダメもと。まさかOKの返事が来るとは思っていなかったので、大いに驚いています」(制作会社関係者)
と言われるほど、浅野といえば業界では有名な“映画俳優”。民放の連ドラには、これまであまり出演してこなかったのだ。
「映画畑出身という意識が強い浅野さんは、これまでも多くの民放ドラマのオファーを断ってきたといいます。今年の1月クールに放送された『A LIFE〜愛しき人〜』(TBS系)に出演が決まるまでは、プロデューサーが何度も説得しにいき、ようやく首を縦に振ってもらったそうです」(制作会社関係者)
満を持して臨んだ久しぶりの民放ドラマは、映画界でこれまで培ってきた価値観を、根本から変えたという。
「当初は映画との見せ方の違いに悩んでいました。浅野さんは、自分の中でイメージを膨らませて役作りを行うタイプなんですが、共演した木村拓哉さんは実際の医師に話を聞いて手術シーンに挑んだりと取材をして役作りをするタイプ。彼からも多くの刺激を受けたようですね」(芸能プロ関係者)
3か月間、そんなドラマの現場にどっぷり浸かったことで、徐々に楽しみを見いだすようになってきたそう。
「クランクアップのころには、すっかり“ドラマの人”になっていましたよ。“早く次のドラマが撮りたい”みたいなことも言ってましたから(笑)。“また連ドラに出るなんて何があったんだ”と業界でもウワサになっていますが、思っていたよりもドラマの現場にやりがいを感じられたのでしょうね」(前出・芸能プロ関係者)
腰が重かった彼の気持ちを変えたのが、ほかでもない『A LIFE』の現場だったのだ。
10月からの新しいドラマについて、フジテレビに問い合わせると、
「まだ発表前なので、お答えすることはございません」
浅野の事務所にも問い合わせたが、担当者不在のため、回答を得られなかった。
《かたくなにやらなかったクセに、やり始めると止まらないタイプなんで》
あるインタビューでこう語っていた浅野。彼からのラブコールに逆ラブコールするテレビ局は多いはず!