松岡茉優、キスシーン後は何回経験しても気まずい「まだ正解がわかりません」
「幼稚園の卒園アルバムで“将来の夢”という項目に“妖精”って書いたら、母にその夢は叶わないねって笑われたんです。でも今回演じる沙也加は、夫に“妖精みたい”と言われる女性なので、遠回りしましたが、夢を叶えることができました(笑)」
ドラマ『ウチの夫は仕事ができない』(日本テレビ系 毎週土曜 夜10時〜)で、ちょっぴり残念な夫をサポートする思い込みが激しく、世間知らずな妻を演じる松岡茉優(22)。
「夫役の錦戸亮さんは寡黙でストイックなイメージがあったのですが、座長として毎日よい空気を作ってくださいます。グイグイ引っ張るというよりは、みんなで一緒に頑張っていこうというタイプなので、キャストもスタッフも信頼してついていけます」
沙也加は妄想癖があり、感情の起伏が激しい役柄だけど、実際は?
「私も激しいほうだと思います。その場の雰囲気に流されやすくて、現場が盛り上がっていると、私も調子乗って怒られたり(笑)。誰かが悲しそうにしていると、私まで悲しくなったり……。なので今年は意思を持って感情をコントロールしたいと思います(笑)」
そんな彼女が、特に感情を高ぶらせてしまう時間とは?
「モーニング娘。のミュージックビデオを見たり、新曲を聴いているときがいちばんテンションが上がりますね。特に好きな曲は『Be Alive』と『What is LOVE?』。でも曲ごとに輝いているメンバーが違うので、全部の曲が好きです!」
最近泣いたことは?
「先日ドラマの中で泣きました。プライベートでは、2年前の元モーニング娘。鞘師里保の卒業コンサートですね。鞘師は一生“単”推しです! でもモーニング娘。は常に進化しているので、今のモーニング娘。をたくさんの人に知ってほしいなと思います」
大好きだと語るモーニング娘。は、女優業の活力にもなっているとか。
「メンバーの卒業と加入を繰り返して、成長していくモーニング娘。と、ひとりの人間が成長していく過程を描いたドラマは、共通点が多いんですよ。そんなモーニング娘。に支えられて、俳優活動を頑張っています(笑)」
今回のドラマのタイトルにちなみ、“できない”ことを聞いてみると、案の定こんな答えが……。
「モーニング娘。を悪く言う仕事はたとえ役柄でもできません! あ、でも結果としてそれがモーニング娘。にとってよいプロモーションにつながる役であれば、全力でやらせていただきます(笑)。あと本や雑誌が好きなので、書店などで雑誌が裏返しになっていたり、本来の場所と違う場所に置かれていると通りすぎることができないんです。見つけたら必ず直していくので、時間がかかっちゃいますね(笑)」
キスシーンは◯◯していると思っていた
劇中では理想の夫をサポートしているけど、理想の男性は?
「この仕事を理解してくれる人ならそれだけで理想ですね。私にも錦戸亮さん演じる司さんのような人が現れるなら、仕事を理解していただいて、おばあちゃんになっても俳優を続けていきたいです」
一生女優宣言も飛び出したが、デビュー前には、ある事実を知ってショックを受けたことも。
「小学校の高学年まで、キスシーンって透明なラップなどの上からキスしているって思っていたんです。それを母に話したら、“お仕事だから本当にキスしているんだよ”と教えられて。そのときにちょうど見ていたドラマでは結婚している俳優さんがキスシーンをしていたので、奥さん以外の人とキスをするんだ……と子どもながらにショックを受けました」
新婚の役だけにキスシーンがあるかもしれないけど、それは大丈夫!?
「ラップなしでやることはもう知っているので大丈夫です(笑)。でもカメラが回っているときは役に入っているので何とも思わないんですけど、撮影が終わったあとは、何回経験しても気まずい(笑)。スタッフさんも他人のキスを見てしまったみたいな気まずい雰囲気になるので、“へへへ…”みたいに笑ったり、何事もなかったですよみたいな顔をするんですけど、まだ正解がわからなくて。だからキスシーンの後の反応は現在も模索中です(笑)」