プロ注目右腕・菊地、前評判通りの好投!強力打線の北越を完封菊地 大稀(佐渡)

 ゴールデンウイーク後半戦の初日、新潟市鳥屋野球場にはシード校・北越が登場。対する佐渡のエース・菊地 大稀(3年)は、前の試合でプロ8球団のスカウトが見守る中、自己最速の143kmを記録した好投手。シード校対プロ注目右腕の注目の対決を見に、球場には多くの人が詰め掛けた。

 初回、佐渡は北越先発の金子 雄(3年)を攻め、二死満塁のチャンスを作るが無得点。一方北越も、2番・小柳 秀太(3年)が左中間にツーベースを放つも、後続が倒れ、チャンスを生かせない。

 両チーム無得点のまま迎えた三回表、佐渡は四球と犠打などで二死二塁のチャンスを作ると、5番・金子 響(3年)が左中間を破るタイムリーツーベースを放ち、1点を先制。続く、6番・笠井 賢(2年)もライト線をやぶり、1点を追加。北越・金子をKOする。

 援護をもらった菊地は、伸びのある直球を内外に投げ分け、北越打線を牛耳る。七回、佐渡は北越の3つのエラーと内野ゴロで貴重な追加点をあげ、3対0。プロ2球団がバックネット裏から熱視線を送る中、菊地は最後まで球威がおとろえず、九回を129球(手元の集計)で完封。強力北越打線を6安打に抑え、4回戦進出を決めた。

(文・写真=町井 敬史)

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