「チャイナミラン」は夢物語に終わるのか。ミランのシルヴィオ・ベルルスコーニオーナーが1日、クラブ売却で合意する中国コンソーシアムが取引完了(クロージング)をたびたび延期していることから、売却を取りやめる可能性も示唆という。イタリアメディアが報じた。

ベルルスコーニ氏は昨夏、ミランの買収を目指していた中国コンソーシアムと合意。当初は2016年中の売却を予定していたが、コンソーシアム側が延期を求め、3月3日まで再延期していた。

ところが、2月28日になって状況が一変。コンソーシアム側がさらなる延期を要請したことで、ミランのクラブ売却に暗雲が立ち込めている。

コンソーシアム側はすでに2億ユーロ(約240億円)の手付金を支払っており、これは仮に取引が破談した場合でも、ベルルスコーニ氏の手元に残る。


『ガゼッタ・デッロ・スポルト』や『メディアセット』など国内各メディアによると、ベルルスコーニ氏は側近に「金が届くか、私がミランを保つかのどちらかだ」と述べ、進展次第ではミランの売却を打ち切る考えを示唆した。


イタリアメディアによると、コンソーシアム側がさらに1億ユーロ(約120億円)の手付金を来週支払うことで、1カ月ほどの再延期を求めているという。これが実際に支払われるかどうかが、ミラン売却の今後を占うことになりそうだ。