24日、日本テレビ「人生が二度あれば 運命の選択」では、「若乃花 相撲界を去った真実 あれから17年初めて語る」として、第66代横綱・若乃花、花田虎上氏を、スポーツキャスター・長島三奈氏が直撃。花田氏は、29歳で引退し藤島親方になるも、その僅か9ヶ月後に相撲界から離れた理由を明かした。

取材場所である両国国技館に入るや、「国技館なんで緊張します。辞めてからなんで17年ぶり」などと笑顔を見せた花田氏。長島氏との対談で国技館のマス席に座ろうとすると、「あぐらかける人じゃない。(左膝が床に)一切つかない」といい、「(左の)股関節を脱臼して生まれた子供なんですよ。だから、こっち側に足を掛けられて投げられたりすると弱い。それをずっと隠しておかないといけなかった」と話した。

本題に入り、長島氏から相撲界から離れた理由を訊かれた花田氏は「この話は話したことない」と前置き。「父に相談して、2年間外の世界を見させてくれたら協会に残ることを考えたいんですけどって言ったこともある」と明かし、「一つだけの世界も大切だと思うんですけど、他の世界も見ないといけないと思っていた」と説明した。

また、そう思ったキッカケを「僕が辞めて一番目指したのが長嶋(茂雄)監督」とした花田氏。「色々なスポーツの世界で、引退してから行かれていたのを私自身見ていた。特に覚えていたのが、アメリカンフットボール(に長嶋氏が挑戦したこと)で、(相手に)思いっきりタックルされて肋骨を何本か折っちゃった。それで色々な世界を見るのいいなっていう風に見ていた」と続けると、「飛び出すことは怖かったけど今まで経験してきた稽古や戦いを考えたら、第2の人生は全然怖くない」と語った。

また、対談の最後に長島氏から「あの時に戻ることができたら、相撲界に残りますか?」と訊かれた花田氏は「僕はもう、申し訳ないんですけど別の世界に行くと思います」とキッパリ。「今現在も、先が見えない恐怖心もあるんですけど、この道で間違ってないって思ってます」と自分に言い聞かせるように話した。