ミランの攻撃陣は1月、多くの選手が入れ替わることになった。だが、本田圭佑の出場機会は変わらないかもしれない。

30日、ミランとサポーターにショッキングな知らせが届いた。29日のセリエA第22節ウディネーゼ戦で負傷交代したジャコモ・ボナヴェントゥーラが、長期離脱する見込みとなったのだ。ミランは太もものケガで手術が必要と明かしている。


ミランは離脱期間を明かしていないが、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は最低でも2カ月の離脱と報道。『ANSA通信』や『メディアセット』は、4カ月の離脱でシーズン中の復帰が絶望となる恐れもあると伝えた。

今季のボナヴェントゥーラは負傷欠場した2試合を除き、リーグ戦の19試合すべてで先発出場。当初は左インサイドハーフで、シーズン途中からは左ウィングで、常にチームを支えてきた。ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督にとって最も「代えのきかない選手」だ。

ボナヴェントゥーラの離脱で注目されるのが、今季のミランの軸となっていたウィングの選手起用だ。1月のマーケットではエムバイェ・ニアンも放出している。さらにボナヴェントゥーラが離脱したことで、スソにポジションを奪われた本田圭佑にチャンスは回ってくるのだろうか。

残念ながら、その可能性は高くないようだ。ミランはすでにジェラール・デウロフェウを獲得している。さらに、30日にはマルセイユが保有権を持ち、ジェノアでプレーしていたルーカス・オカンポスのレンタル移籍での獲得も正式発表された。彼も左ウィングを主戦場とする選手だ。


結果、ミランはニアン退団とボナヴェントゥーラ離脱をデウロフェウとオカンポスの獲得で穴埋めした形となる。本田のレギュラー復帰は難しそうだ。

なお、ボナヴェントゥーラと同じくウディネーゼ戦で負傷離脱したマッティア・デ・シリオは右足首の負傷と発表。イタリアメディアは、全治約1カ月と報じている。デ・シリオはサポーターの応援メッセージに感謝しつつ、「すぐに戻る」と復帰に向けて意気込んだ。