史上初のアマチュアメジャーVを達成した畑岡奈紗だが、夢は大きく「世界」にある(撮影:上山敬太)

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<日本女子オープンゴルフ選手権競技 最終日◇2日◇烏山城カントリークラブ 二の丸/三の丸コース(6,506ヤード・パー71)>
 「日本女子オープン」で史上初となるアマチュアでのメジャー制覇を成し遂げた畑岡奈紗。これでプロテスト免除で日本ツアーへの出場権を得たが、「できればアメリカで戦いたい」と米ツアーへの思いを口にした。
史上初の快挙を成し遂げた17歳・畑岡奈紗
 
 宮里藍と同様のルートでプロになる権利を得たが「まだ考えていません。これから両親と相談して決めたい」と畑岡。「今はセカンドまで進んでいる17日からのアメリカツアーのQスクール(シード権を持たない選手が出場権を得るために参加する予選会のこと)を頑張りたい」と話すにとどまった。
 そんな畑岡が明確に海外を意識しだしたのは4月に出場した「スインギング・スカートLPGAクラシック」。ナショナルチームに入る前から、家具やインテリアを輸入する仕事をしている父が出場できる国際試合を探してくれ参戦していたが「まだ漠然としていた」。それが世界10か国以上を回るうちに思いは強固なものとなっていき、同大会に出場して「世界アマとかで一緒に戦っている選手と将来同じステージで戦いたい」と確固たる決意となった。そして「海外メジャー制覇」と「東京五輪での金メダル」という大きな大きな夢が2つできた。
 その夢のためにもファーストチョイスはあくまで「試合の雰囲気が好き」と語る米ツアー。「元々Qスクールでファイナルまでいけて出場権を獲れたら1年はアメリカでプレーしたいと思っていました」。日本のシードにも魅力を感じるが、できる限り夢への最短ルートでいきたい思いもある。
 「世界に羽ばたく子供になって欲しい」とアメリカ航空宇宙局と同じ“NASA”と名付けられた高校3年生。アメリカでも「名前を憶えやすい」と評判の17歳は、どういった決断を下すのか。

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