日本航空vs増穂商
日本航空・萬谷
第69回秋季関東高校野球山梨大会は8日目を迎え、2016年9月24日、甲府市の山日YBS球場で3回戦が行われた。1試合目には、7季ぶりに公式戦勝利をつかんで勝ち上がった増穂商が日本航空と対戦。両チームとも無得点で迎えた5回、均衡を破ったのは日本航空だった。2番・曽田が放ったレフト方向への長打で1点を先制。しかし、好機を生かしきれず三者残塁に終わる。増穂商は7番・深澤健が守備のエラーで出塁、9番・白坂の左中間へのタイムリーヒットで負けじと1点を取り返した。
しかし、6回表、増穂商のエース・中込のボールを捉え始めた日本航空打線が爆発する。6番・坂本が死球で出塁すると、7番・石田がバントヒットでチャンスを広げる。8番・萬谷も四球で出塁して1死満塁になり、9番・久保田が四球で押し出しの1点。そして、前打席でヒットを放った2番・曽田が2塁打を放ち、守備の送球ミスも重なって3点を加算。その後も日本航空は四球や盗塁で攻撃のチャンスを広げ、4番・大丸谷がレフト方向への3塁打で2点を追加。
増穂商は深沢律に継投するものの、そのボールに瞬時に反応した途中出場の馬場がホームランを浴びせ2点を追加。続けざまに6番・坂本もソロホームランを放ち1点を加える。打者一巡の猛攻で一挙に9点を量産した日本航空は、継投した福井が6回裏を三者凡退でピシャリと締める。
7回に増穂商が秋山に継投してからも、日本航空の怒涛の攻撃はとどまることなく、代打の柏木が2塁打、続く代打の仲南も送球ミスで1塁へ。盗塁で追加点のチャンスを得た日本航空は、1番・上栗のセンター方向への犠牲フライで1点を入れると、曽田、東、大丸谷が集中打を浴びせ、追加点をあげていく。前打席でホームランを放った6番・坂本もセンターへの犠牲フライで加点。7番・石田もヒットで追加点を叩き出し、この回も一挙に5得点をあげて、増穂商をさらに突き放した。
7回裏で日本航空は長身のエース・松尾が登板するが、増穂商も諦めずに食らいつく。5番・深沢丈が三遊間を抜くヒットで出塁、四球で満塁のチャンスを迎えると、1番・深沢律がレフト方向へのタイムリーヒットを放ち1点を取り返した。最後まで意地を見せた増穂商だったが、15対2（7回コールド）で涙をのむ結果に。ベスト8に名乗りを上げた日本航空は、27日に行われる準々決勝で日川対都留興譲館の勝者と対戦する。
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