沈黙は“合意”ではない――性的暴行をめぐる“グレーゾーン”の解釈に一石を投じる啓発キャンペーン動画

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国内外を問わず、性的暴行事件が絶えません。

暴行とみなされるか否かは、「合意の上だったのか」が焦点になりますが、司法の場では「合意していない」ことの証明が難しく、まるで被害者側に落ち度があったかのような判断がなされ、被害者が二次被害に苦しむというケースが少なくありません。

そんな現実を受け、若者たちに対して“合意”とは何なのかを考えるきっかけを与えるキャンペーンが米国で展開されました。その名も「Know No(Noの意味を理解する)」。今回はその一環として公開された動画をご紹介します。

街中に置かれたベッドやソファの上に横たわり、眠っているように見える女性や男性。そのそばには「私がNoと言えないなら、Yesとは言えない」というプレートが置かれています。つまり、眠っていたり、酩酊していたり、気を失っていて、YesもNoも言えない状況であれば、それはグレーゾーンでもなんでもなく、明らかに“合意ではない”というメッセージを、誰もが答えが明白に見える白昼に象徴的に表現しているのです。

 

レディー・ガガは本キャンペーンが広く拡散することを願い、売上の一部を性的被害者の救済活動に寄付している楽曲「Till It Happens To You」を、本動画に無償で提供しています。

これをきっかけに、若者たちが正しい理解を持ち、痛ましい事件が少しでも減ることを願います。

キャンペーンタイトル:Know No
キャンペーンサイト:http://www.knowno.us/