微笑みの国、タイ。

南北に長いこの国は、チェンマイ、スコータイ、アユタヤ、バンコク、プーケットと地域ごとに変化に富んだ魅力を持ち、旅人を飽きさせません。

今回訪れたチェンマイは、バンコクの北約700kに位置するタイ第2の都市。

13世紀にはランナータイ王朝の都として栄えた歴史を持つ美しい古都で、「北方のバラ」とも呼ばれています。

タイ第2の都市とはいえ、大都会バンコクに比べるとずっと小さく、人口も少なめ。

山岳部が多く、ミャンマーとラオスの国境に近いため、古くから他民族との交流が盛んだったチェンマイには、古いものと新しいものが自然に混ざり合いながら、素朴でゆったりとした時間が流れています。

高層ビルが建ち並ぶエネルギッシュな大都会バンコクとは異なる、穏やかな古都。

今回は、そんなチェンマイを旅して出会ったタイの人々のすてきな笑顔を紹介します。

ベーカリーショップ「Da’s Home Bakery」を切り盛りするダーおばさん。

ゲストハウスの多いターペー門に近いこのお店は外国人旅行者にも人気です。

カレン首長族の村で出会った若い女性たちは、口数は少なく、控えめな笑顔がチャーミング。

おしゃれなお店の並ぶターペー通りの雑貨屋さんの店員さん。

プレゼントだと言ってストールを買うと、きれいな薄紙で丁寧に包んでくれました。

ラーチャダムヌン通りの道端で手描きの絵を売っていた女性。

布にアクリル絵の具で、象とチェンマイの街並みをモチーフにした絵を描いていました。

象さんの中に、寺院の屋根などチェンマイの街が描かれていて、素敵な旅の思い出になります。

チェンマイには、ナイトバザールや露店など若いアーティストが自分の作品を発表・販売できる環境が整っている気がしました。

タイ北部の伝統焼き物「セラドン焼」のカフェ併設専門店 サイアム・セラドン・ティーハウスのフレンドリーな店員さんたち。

日本から来たと話すと、一人の店員さんが「私、来月日本へ旅行に行くのよ! 日本に住んでいる叔母さんを訪ねる予定なの。」と嬉しそうに教えてくれました。

数多くの寺院が点在するチェンマイで最も高い格式を誇る寺院 ワット・プラ・シンを訪れたとき、外を歩いていたら突然の雨に降られて、雨宿り。たまたま近くに座っていた小さな子ども連れのタイ人夫妻とおしゃべりが弾み、ワット・プラ・シンを出た後、いっしょに近くのカフェでコーヒーを飲みました。

こちらはホシハナヴィレッジ(hoshihana Village)のスタッフの男性。

もともとはバンコクに住んでいたそうですが、チェンマイのゆったりとした雰囲気が好きで、数年前に移住してきたとのこと。

英語がとても上手で、ホシハナヴィレッジの料理に使っている有機栽培の野菜のことや、ハーブのことを教えてくれました。

「サワディージャーオ」。バンコクの「サワディーカー」よりものんびりしたリズムのチェンマイの「こんにちは」の挨拶を教えてくれたのは、ホシハナヴィレッジで出張マッサージに来てくれた女性。

一軒家サロン「オアシス・スパ」にちょっと贅沢なマッサージを受けに行ったときに担当してくれたマッサージ師さんは、おおらかであたたかい雰囲気の女性。

「あ、また笑ってる。」

人懐っこくて、笑顔がとても素敵なチェンマイの人々と話していると、自分まで子どものような笑顔になっていることに気付きます。

古くから他民族との交流が盛んで、外から入ってくる文化や人々に寛容な風土のあるチェンマイの懐の広さが、旅行者をこんなにも居心地よく、自然体でいさせてくれるのかもしれません。

微笑みの国タイ、その中でも、特に素朴でゆったりとした時間が流れる古都チェンマイを訪ねて、たくさんの笑顔に出会ってみませんか。

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