北海道・小樽市。

かつては「北のウォール街」として、運河の街として、そして寿司の街として、さらにウイスキーファンには余市観光の拠点として、多くの観光客が訪れる一大観光都市。

この街には多くの寿司店が軒を連ねており、ミシュランの星を受賞した寿司店もあるため、観光客としては寿司店を目指してしまうかもしれない。

しかしながら、今回ご紹介するのは寿司店ではない。

今回ご紹介するのは小樽市花園にあるおでん屋「酒処 ふじりん」だ。

・とんでもない日本酒の品揃え
こちらのお店で驚かされてしまうのは、日本酒の品揃えだ。

恐らく小樽随一いや北海道随一といっても過言ではないほどの品揃えで、かなりレアなお酒も楽しむ事ができる。

例えば、幻のお酒とも言われる山形、高木酒造の「十四代」だが、普通の十四代でも素晴らしいのに、こちらのお店には、十四代でも「純米大吟醸 七垂二十貫(しちたれにじっかん」というレア中のレアのお酒が存在している。

まず手に入らないと言っていいこのお酒を驚きの低価格で呑めることに、感動すら覚える、そんなお店なのだ。

・絶品のおでん
もちろん酒がうまいだけではない。

酒の肴も非常に充実している。特にオススメなのはおでんだ。

北海道の海の幸、ツブ貝は、そのシコシコとした食感と上品なダシが、非常にふくよかで、艶っぽい味わいだ。

たくさんのおでんダネのウマミたっぷりのダシをすいこんだダイコンも捨てがたい。

岩海苔をおでんのダシに浮かべた岩海苔のおでんは、ウマミたっぷりのダシに岩海苔の香りがたまらない逸品。

牛すじのおでんはこちらの名物で、味の表現が必要ないほどのうまさだ。

他にも美味しいおでんがメジロオシなのだ。

・他にもウマイ酒の肴ばかり
おでんだけではなく、他にもウマイ酒の肴ばかりだ。

ローストポークはしっとりとジューシーで、爽やかなマスタードの酸味の利いたソースが鮮やかな味わい。これだけでも単なるおでん屋ではない、という事を痛感する。

カツオの酒盗は、その名前そのまま、日本酒にピッタリの味わいだ。

しっかりと味がしみ込んだアツアツの鳥の唐揚げは、サッパリとカボスでいただくのが最高だ。

何を頼んでもお酒とベストマッチの料理が出てくるため、安心して心のままに食べたいものをオーダーすることをオススメしたい。

かつて北のウォール街と呼ばれたこの小樽に燦然と輝く居酒屋「ふじりん」。

秋から冬にかけて、北海道の海の幸はよりウマミを増し、味わいが濃厚になってくるこれからの季節。

もし最高の時間を過ごしたいのであれば、小樽でこちらのお店の暖簾(のれん)をくぐってみてはいかがだろうか?

そこには、吞ん兵衛ならば誰もが呑みたいそんな日本酒と、絶品の肴が待っているに違いない。

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お店 酒処 ふじりん
住所 北海道小樽市花園1丁目8-24 2F
営業時間  17:30〜23:00
定休日 火曜日
公式HP http://www.kamaei.co.jp/fujirin/index.htm
お店のfacebook 酒処 ふじりん 小樽おでん