タイ王国のナショナルフラッグキャリア、タイ国際航空。

1960年5月より日本への乗り入れを開始し、現在、日本-タイランド間は、 東京(成田/羽田)、大阪、名古屋、福岡、札幌から週70便以上が運行しています。

さて、タイ国際航空には「ロイヤル・ファーストクラス」、「ロイヤル・シルククラス」、「エコノミークラス」の3つのクラスがあり、「ロイヤルシルク・クラス」とは、ビジネスクラスのこと。

今回はタイ国際航空のビジネスクラスである「ロイヤル・シルククラス」についてご紹介します。

・「ロイヤル・シルククラス」の座席

搭乗したのは中部国際空港(セントレア発)、バンコク・スワンナプーム国際空港行きのTG 645便(BOEING 777-300)。総座席数374席のうち、34席がロイヤルシルク・クラス(ビジネスクラス)です。

シートピッチはエコノミークラスの2倍近い155cmもあり、足元は広々としています。

肘かけはそれぞれ両側に付いており、テーブルが肘かけ部の中に設置されています。

反対側の肘かけにはシートのリクライニングの調整パネルがついており、背もたれを倒すだけでなく、頭部、背中、脚、足など、パーツごとに好みの角度に調節をすることができます。

タイ国際航空のほとんどの飛行機のビジネスクラスでは、シートのリクライニングは160度〜170度の角度で倒れるようになっており、今回搭乗したBOEING 777-300の場合は163度まで倒すことができました。

エアバスA380s、最新モデルのBoeing 777s、787sなど一部の飛行機では、座席を180度倒してフルフラットにすることが可能です。

シートの背にある固いカバーのようなものが倒れるのではなく、固いカバーの中にあるクッションシートのみがスライドして動くようになっているので、エコノミークラスの座席のように後ろの人に気兼ねする必要もありません。

体を横にして、足を延ばし、ゆったりと休むことができます。

スクリーンは前の座席の背面についており、最前列など一部座席はインアームド・スクリーン(肘かけ部設置タイプ)が設置。

100種類の映画、150種類のテレビ番組、395種類の音楽アルバム、30種類以上のゲームを無料で楽しむことができます。

モニターでは、英語、タイ語、日本語、そのほかの言語が選択可能。

また、タイ - 日本区間のフライトでは、日本の雑誌や新聞なども揃っています。

・「ロイヤル・シルククラス」の機内サービス

タイの豊かな文化と遺産に影響を受けたというエレガントなタイ国際航空のロイヤルシルク・クラスでは、「シルクのようにスムース」なサービスを受けることができるのが魅力。

搭乗後すぐに、タイ・ドレスを身にまとった客室乗務員さんがおしぼりと飲み物をもってきれくれます。

搭乗し、腰を下ろしたあとにサーブされる冷たいシャンパンのおかげで、身も心もくつろぐことができます。

ウェルカムドリンクはヴーヴ・クリコのシャンパンのほか、各種ワイン(赤・白)が豊富に揃っています。

アルコールが飲めない方には、タイのバタフライピーという花のエキスを冷たいライムジュースで割ったViolet Breeze(バイオレット・ブリーズ)や、フレッシュなトロピカルジュース、もちろん、コーヒーや紅茶、お水も用意されています。

キャビンアテンダントさんたちは皆さんにこやかで、ホスピタリティに溢れ、サービスのプロフェッショナルという印象。

ちょっとしたことにもすぐに気づいて、必要があれば声をかけてくれ、かゆいところに手が届くようなきめ細やかなサービスをしてくれました。

帰りはバンコク・スワンナプーム国際空港発、中部国際空港(セントレア発)行きのTG 644便。

タイ生まれのナチュラルコスメブランド「THANN」のアメニティグッズが座席に置かれていました。(中身はリップバーム、保湿クリーム、アイマスク、ソックス、耳栓、ハブラシ、マウスウォッシュ、クシなど)

バンコクを深夜に飛び立ち、早朝に日本に着く深夜便では、離陸後ほどなく照明が落とされるので、シートを倒して体を横にし、足を延ばした楽な姿勢でぐっすりと眠ることができます。

ブランケットも程よい厚みがあり肌触りのよいものなので、空調の効いた機内でも快眠できました。

バンコク・日本間のフライト時間はおよそ5時間30分〜6時間ほど。

フラットなシートでゆったりと休息が取れれば、翌朝そのまま仕事に行くこともできてしまいそうですね。

広々した座席で旅行も仕事もしっかり味わえるタイへの旅をしっかりとサポートしてくれるタイ国際航空。

客室乗務員さんたちのきめ細やかな心遣いやさりげない所作など、タイ国際航空ならではの機上のサービスを体験してみてはいかがでしょうか?

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