ドイツ最高峰の山ツークシュピッツェとその玄関口、かわいらしい町並みが魅力のガルミッシュ・パンテンキルヒェン
世界最高峰といえばエベレスト、ヨーロッパ最高峰といえばロシアのエルブルス。ではドイツ最高峰はどこかご存知ですか?
それがドイツとオーストリアの国境にまたがるツークシュピッツェ。
最高峰と言いながらもアクセスが簡単で、特に夏場は観光客から絶大な人気を得ています。今回はそんなツークシュピッツェと、そこへの玄関口となっていて可愛らしい町並みが魅力のガルミッシュ・パンテンキルヒェンを紹介します。
・ドイツ最高峰の山、ツークシュピッツェ
ツークシュピッツェの標高は2962m。ドイツの作曲家リヒャルト・シュトラウスは、若い時のこの山への登山体験をもとに「アルプス交響曲」を作曲したと言われています。
ツークシュピッツェへはガルミッシュ・パンテンキルヒェンから登山鉄道とロープウェ―と乗り継いで頂上駅まで行くことが可能です。ロープウェーを降りたところにはレストランなどが入っている展望台があります。
この様に簡単に来れてしまうというのが人気である事の理由の1つ。展望台からは最高地点と、そこで輝く黄金の十字架を見ることが出来ます。ここへも誰もが行くことが出来ますが、10分ほどとはいえ足場の悪い岩場を登って行かないといけません。
岩場を登るのが怖いなという人は、展望台からでも素晴らしいアルプスの絶景を堪能することが出来るので大丈夫。万年雪の残る険しい岩肌や神秘的な雲海の様子などは山ならではの景色ですね。
・ツークシュピッツェの玄関口、ガルミッシュ・パンテンキルヒェン
ツークシュピッツェの玄関口ガルミッシュ・パンテンキルヒェンは、元はガルミッシュとパンテンキルヒェンという別々の街でした。それらが合併したのは1935年。冬季オリンピック誘致を狙っていたナチス政権は、開催地としての基準を満たすために小規模だった2つの街を半ば強制的に合併したのです。
その結果1936年にこの地でオリンピックが開催され、それをきっかけにウィンタースポーツの中心地として知られるようになりました。今では年間を通じてスキー客や登山客などで賑わっています。
また「はてしない物語」や「モモ」などの代表作で知られるミヒャエル・エンデが生まれたのもこの街です。
ガルミッシュ・パンテンキルヒェンの見どころは可愛らしい町並み。通りには壁にフレスコ画を施した家々が続いています。1つひとつの画をじっくり見ながら通りを散歩してみれば、その画の繊細で美しい事にはっとさせられます。
そしてお店の看板にも注目してみてください。通りの雰囲気に溶け込んでいる美しい装飾看板が至る所にあります。
ツークシュピッツェとその玄関口ガルミッシュ・パンテンキルヒェン。
ドイツ最高峰の山、ドイツらしい味わい深い町並、そしてアルプスの新鮮な空気を一度に楽しめるという贅沢を味わってみてはいかがでしょうか?
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