マイン川の湖畔に司教座都市として中世から栄えたヴュルツブルク。

ロマンティック街道の起点として相応しい、重厚な雰囲気と歴史を称える美しい町並みは、訪れる旅人の心を掴んで離しません。

フランクフルトから高速鉄道ICEで1時間という場所にあり、アクセスがしやすいのも魅力の1つです。

そんなヴュルツブルクには、どんな見どころがあるのでしょうか。

・世界遺産「レジデンツ」
世界遺産にも登録されているレジデンツは、大司教の宮殿として18世紀に建設されました。バロック調の華やかな建物の内部は、公式行事やモーツァルト音楽祭といったイベントの舞台にもなります。

内部には豪華な装飾が施された様々な部屋があり、個人またはガイドツアーで見学することが出来ます。残念ながら内部は撮影禁止ですが、「階段の間」の天井には世界最大と言われるフレスコ画が描かれており、とても見ごたえがあります。

建物の裏には美しいホーフ庭園があり、レジデンツを違った角度から眺めることが出来ます。

よく整備された庭園では美しい花々が咲き乱れており、更にここは無料で入れるので、観光客だけでなく地元の住民の散歩コースとしても人気です。

・最高の眺望「アルテ・マイン橋」
マイン川に架かるこの橋もヴュルツブルク観光で外せないスポット。橋の上には12体の聖人像があり、その中には7世紀にこの地でキリスト教を広めたキリアンの像があります。

橋の上からの眺めも素晴らしく、丘の上にあるマリエンベルク要塞やその下に広がるぶどう畑が一望に見渡せますよ。

またこの橋のもう1つの楽しみ方は、橋の上でワインを飲むこと。ヴュルツブルクはフランケンワインの産地としても有名でレストランでも提供していますが、橋の上で気持ち良い風に吹かれながら、素晴らしい景色と共に楽しむワインもまた格別なのです。ワインは橋の手前にある店で販売されています。

・丘にそびえる「マリエンベルク要塞」
アルテ・マイン橋を渡ると、そこはマリエンベルク要塞のある丘の麓です。ここから急な坂道を20分ほど登ると要塞にたどり着く事ができます。徒歩以外にもバスやタクシーが利用可能です。

丘の上にそびえるマリエンベルク要塞は、1253年〜1719年までヴュルツブルク司教の居城でした。かつてはいくつもの戦禍に巻き込まれてきましたが、今ではひっそりと街を見下ろしています。

要塞の中にはマインフランケン博物館、領主博物館などもあり、中でもおすすめなのは庭園とそこからの眺めです。

ヴュルツブルクの町並みが一望できるのですが、教会や大聖堂の塔が沢山見えます。教会は大司教が権力を示すために建てたもので、そこにある鐘が時折一斉に鳴りだします。

街中に響き渡る鐘の音を耳にしながら中世の街並みの中に身を置き、歴史に思いを馳せるひととき。

ぜひ現地で体感してみてください。

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