XFN-ASIAによると、グティエレス米商務長官が今週、問題となっている巨額な対中貿易赤字などについて協議するため、中国を訪問することが明らかになった。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが、同省関係者の話として29日付で報じた。同長官は6月2日に中国を訪問、今年後半に予定されている米中経済サミットに先立ち、「関係構築」のための協議を、3日間にわたり行うとしている。

  グティエレス商務長官は、4日に中国の薄熙来・商務部長との会談を予定しており、中国での知的所有権の励行状態や、同国からの安価な繊維製品をめぐる米中貿易摩擦などについて協議を行うようだ。ただ、米財務省が専管窓口となっている人民元相場の柔軟化については、触れない見込み。【了】