鎌倉駅前にあるホテルニューカマクラ。

JR鎌倉駅のホームから見えるその佇まいに、不思議と存在が気になっている方も多いのではないでしょうか。

ホテルニューカマクラは、大正12年生まれの鎌倉では歴史あるホテル。

鎌倉駅西口から徒歩30秒という好立地にあるにもかかわらず、地元に住む人でさえ、未だその存在に気がつかぬ人も多いという控えめな洋館ホテルです。

築80年にも及ぶこのホテルは、戦前「山縣ホテル」という名前で、鎌倉でも有数のホテルとして営業されていました。

大正12年、当時文壇の花形であった芥川龍之介と岡本かの子が運命的な出会いを果たした格調高いホテルでもあります。

ホテルニューカマクラは、一泊5000円から宿泊できる素泊まりホテル。

手頃な料金から旅行好きのリピーターが多く利用することでも知られています。

ホテルの前にある駐車場の受付。

ホテルの敷地内は駐車場として開放しているため、いつも多くの車が駐車場として利用されてます。

鎌倉の駐車場は料金も高いため、比較的安価で駐車できるホテルニューカマクラの駐車場は、車で観光に来る人にとっては知る人ぞ知る人気スポット。

駐車場の受付が普段はホテルの受付も兼ねているため、駐車場の受付からも15:00からチェックインできます。

ホテルニューカマクラは本館と新館があり、それぞれの外観は大正時代にタイムスリップしたかのような錯覚に陥るレトロ感あふれる佇まいになっています。

ホテルは、ハイカラでレトロな佇まいから、雑誌やCM、ドラマや映画などに使用されることが多い。

本館の玄関は、映画の舞台になっているアパートの玄関として使用されたことがあるほど。

本館の入口に入ると、ロビーとフロントがあり真っ赤な絨毯と正面の2階へと続く階段のインパクトに圧倒されます。

アール・デコ様式の装飾で彩られている西洋風の洋館は、まさに大正期の洋館。

本館の1階には「御成」と「西御門」という部屋があり、建築当時の趣を最も色濃く残している歴史感ある部屋。

鎌倉のレトロ浪漫気分を体験したい方には特にオススメの部屋です。

本館の2Fにも鎌倉の地名がそのまま部屋名になった部屋や、TVチャンピオンのリフォーム王選手権企画の決勝で、優勝した部屋もあります。


(優勝:北紀行)


(準優勝:はいから通り)

本館には「離れ」の部屋があります。バス・トイレ付きですのでニューカマクラに初めて宿泊される方や、女性一人で泊まるのにオススメです。(写真は藤の間)

浴衣や歯ブラシ、タオルなど揃っていますが、シャンプーやリンスは常備されていませんのでご注意を。

最後に、このホテルで旅人のリピーター御用達の部屋があります。

新館の屋上にある「満天の間」という屋根裏部屋ですが、バス・トイレが部屋についていなく、本館まで遠いという不便さから、ホテルのホームページにも掲載されていないというレアな部屋です。

ホテルの屋上からの眺めは絶景。晴れた日の夜はデッキで満天の星空を180度眺めることができる素晴らしい特典も。

1部屋しかないため、空いていたら旅人にはぜひ宿泊していただきたい部屋です。

ホテルニューカマクラは、長い歴史の中でひそかに多くの旅人の癒しの場として愛されてきたホテル。

そのハイカラな佇まいと建物のオーラが放つレトロ感が、きっとあなたを大正時代へ導いてくれることでしょう。

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