ポーランドの首都ワルシャワは世界遺産に登録されている旧市街と近代的な高層ビルが並ぶ新市街とのコントラストが面白い街です。そんなワルシャワの新旧を実感するのにぴったりのビュースポット2つをご紹介しましょう。

まずは新市街から。ワルシャワで最も有名な建物のひとつ、ワルシャワ中央駅の東にそびえる文化科学宮殿です。

「宮殿」と名がついているものの、37階建て、塔の高さは234メートルという高層ビル。内部には科学アカデミーなどの研究所、コンサートホールなどがあり、高さ114メートルの地点にある30階が展望台として開放されています。

展望台からは360度のワルシャワ市街のパノラマが見渡せます。

文化科学宮殿から旧市街まではやや離れているので、ここから見えるのはおもにワルシャワの「新」の部分。東京やニューヨークにありそうな未来的な高層ビルの数々…「ポーランドといえば中世の街並み」といった印象をもっていた人には驚くべき光景ではないでしょうか。

中央の印象的な建物はポーランド生まれの著名な建築家が設計したもので、その独特の形状から”sail(帆)”と呼ばれています。192メートルの高さがあり、高層マンションとしてはポーランド、そしてヨーロッパでも最も高い建物のひとつなのだとか。

高層ビルとヨーロッパらしい歴史を感じさせる建造物が隣り合っているのがワルシャワならではの光景。

奧に見える円形の奇妙な形状の建物は国立競技場。2012年のサッカー欧州選手権開催のために建設されたもので、58000人もの観客を収容できるワルシャワの新たなシンボルです。

ここ文化科学宮殿の展望台は、常に変化し続けるワルシャワ、まさに「ワルシャワの今」を実感できるスポット。進化し続ける街のエネルギーが肌で感じられるはずです。

もちろん旧市街の眺めの素晴らしさも負けていません。ワルシャワの旧市街を望む絶好のポイントが聖アンナ教会に併設されている塔。

聖アンナ教会は王宮広場に面し、王宮のすぐそばに立っているので簡単に見つけることができます。さほど高くはない塔ですが、それでも王宮広場周辺を見渡すのには十分。

赤茶屋根のパステルカラーの建物の数々が織りなす景色は実に美しく、眺めているだけで気分は爽快です。


「ワルシャワ歴史地区」として世界遺産に登録されているワルシャワの旧市街は第二次世界大戦で徹底的に破壊され、現在の街並みは戦後もとの姿に忠実に復元されたもの。戦災を経てもなおこれほど美しい風景が見られることに感謝したくなります。

かつて王の住居兼行政府だった王宮もこの広場のシンボルとして堂々たるたたずまいを見せています。

反対側に目を向ければ新市街の街並みが頭をのぞかせています。世界遺産の旧市街と高層ビルが並ぶ新市街が独自の融合を見せるワルシャワ。その独特の魅力はきっと忘れがたい印象を残してくれるはずです。

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