米食品医療局、バイアグラによる視覚障害問題を調査中
CBS MarketWatchによると、FDA(米食品医薬品局)は27日、米製薬メーカー最大手ファイザーの主力薬である男性用性的不能治療薬バイアグラを使用すると、まれに失明するケースがあるとの報告を受けて、調査を開始したことを明らかにした。一方、ファイザーは、同薬の注意書きの表示を変更するためFDA(米食品医薬品局)と交渉中であると発表した。ただ、同社によると、バイアグラ使用者がNAION(非動脈炎性前部虚血性視神経症)と呼ばれる視神経傷害で失明する割合は、通常の人口比より高いわけではないとしている。
また、FDAの報道官は、FDAがバイアグラのほかにも、米アイコスやイーライリリーが販売しているバイアグラの競合薬シアリス、英グラクソ・スミスクラインと独バイエルの競合薬レビトラについても、「非常に珍しい」失明の報告があり調査中として、因果関係はまだ立証されていないと述べた。
1998年のバイアグラの承認以来、世界で2300万人の男性が同薬を使用している。2004年の米国での売上高は約10億ドル。ニューヨーク証券取引所でファイザーの株価は27日、前日比2%安の28.35ドルだった。【了】
1998年のバイアグラの承認以来、世界で2300万人の男性が同薬を使用している。2004年の米国での売上高は約10億ドル。ニューヨーク証券取引所でファイザーの株価は27日、前日比2%安の28.35ドルだった。【了】