CBS MarketWatchによると、米航空機製造大手ボーイングは、インドネシアの格安航空会社ライオン・メンタリ航空が同社の737型ジェット旅客機を60機発注すると発表した。ボーイングの広報担当は、ライオン航空が、737-800型と開発中の737-900Xに関心を示しているが、最終的な発注内容についてはまだ交渉中としている。米ウォールストリート・ジャーナルが同日付で報じた。それによると、ライオン航空は39億ドル(4200億円)分を発注する計画で、27日中にも契約に調印するとしている。737型機は米格安航空会社で黒字経営のサウスウエスト航空の主力機でもある。ライオン航空は現在34機を保有、うち6機はボーイング737型で、20機以上はMD80型とMD90型機になる。

  最近のボーイングの大型受注は、アジア太平洋地域とインドで顕著で、ノースウエスト航空とコンチネンタル航空の787ドリームライナーの発注を例外として、米航空会社が新機材の発注を手控えるなか、大韓航空、中国の複数の航空会社や、エア・インディアなどからの受注が目立っている。

  ボーイングの株価は26日、前日比2.2%高の62.80ドルで今年最高値を更新している。同社は防衛産業からの売上高が大きな割合を占めるが、アナリストは、同社の商業航空機部門が同社の株価上昇に寄与していると見ている。【了】